チョコレートには糖分いっぱい

.Lowcarboあるいは糖質制限

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今日はチョコレートの日。でも、チョコレートには糖分いっぱい。糖質制限を行っている者には要注意な食べ物です。幸い、最近は糖質をできるだけ減らしたチョコが出回ってきました。嬉しいですね。

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チョコレートにはいったいどれくらいの糖分が入っているのでしょうか?

食品別糖質量ハンドブック食品データブックによると、一般的なチョコレートの約半分は糖質です。(江部康二「食品別糖質量ハンドブック」より)もちろん、ビターなものは砂糖少なめですし、全く砂糖を入れないものもありますが、それは例外です。

チョコの半分が糖質だとすると、20g食べると10gが糖質です。調子に乗ってたくさん頬張れば、100gで50gの糖質になり、ご飯一杯分とほとんどいっしょ。これは多いですね〜。

チョコレートは口に入れるとすぐに溶けてしまい、糖質も消化しやすい形で一気に取り込まれてしまいます。すると血糖値は急激に上昇。普通の人なら何の問題もないのですが、インスリン分泌に問題がある人の場合、この上昇に対処できず血管を傷つけてしまいます。

とくに細い血管への悪影響は甚大で、網膜の毛細血管が切れてしまうと失明の危険性が出てきたり(糖尿病性網膜症)、腎臓の微細な血管を傷つけると腎症に陥り(透析の憂き目)、手足の毛細血管がやられると壊疽(手足の切断)に繋がるのはよく知られた話。これが糖尿病のコワイところです。

これを食い止めるためには大量の糖質を体内に摂り込まないのがベストなんですが、チョコを食べたい人には無理難題。量を減らして血糖値への影響をできるだけ抑え込むしか方法がありません。でも、最近は砂糖などを使わないチョコもいろいろ出回ってきました。

具体的には血糖値をほとんど上げないエリスリトール(糖アルコール)を砂糖の代替にしたチョコがあり、
以前から紹介している菓子職人さんのチョコがその代表例です(追記)。とくに「ショコラ・ドゥ・ゼロ」は黙って食べればゴディバの生チョコとほとんど区別がつきません。素晴らしい!(ホンマ)。こういった糖質抑制が世間に広まればいいのですが、エリスリトールの価格が高いため簡単に使うのがなかなか難しいようです。

(追記)「ショコラ・ドゥ・ゼロ」の糖質量は100gあたり糖質4.41g(エリスリトール含む)となっています。普通のチョコの10分の1以下。おまけに、エリスリトールは体内に吸収されてもエネルギーにならず血糖値を上げないとされていますので、影響はさらに少。

最近は大手メーカーから糖類ゼロと称したチョコも出ています。ただし、代替で使っているのがマルチトール。糖質ではなく糖類ゼロという所以ですが、砂糖よりも血糖値を上げにくいというだけでエリスリトールほどの効果は見込めません。これも食べ過ぎには注意が必要です。

それでも少しずつ状況は糖質制限者には好転してきました。今後チョコもどんどん変わっていくことでしょう。ええこっちゃ。

まとめ:
チョコレートは一気に食べず、ちょこちょこ食べましょう。そうでないと急激に血糖値が上昇し、血管を傷つけ、糖尿病やその予備群の人たちにとっては好ましくない結果を招きます。ある程度の量を食べたいなら糖質を減らした商品に目を向けてみてはどうでしょうか。

追記: チョコ 2015ダークチョコもどうぞお読み下さい。

yuki140214