菓子職人の糖質制限スイーツ

.Lowcarboあるいは糖質制限

焼肉の次はスイーツ。京都には糖質制限のスイーツを製造販売しているケーキ屋さんがあります。名前もそのまま「菓子職人」。
血糖値を上げる砂糖や粉を使わずに仕上げるスイーツって、どんなデキなんだろうと思い、自分が糖質制限を始めた3週間前に訪れました。いろいろ買って試食したところ、なかなかのもの。これは見っけものです。

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菓子職人さんは京都市右京区西院、市立病院の西側、西大路通松原を少し西に入った所にあります。小さな路地にこじんまりとした佇まいですが、ひっきりなしにお客さんが訪れていました。

扉を開けて中に入ると、パッと見は普通のケーキ屋さん。よくよく見ると正面のショーウンイドウ内に糖質制限のチョコレート、ショコラ・ドゥ・ゼロとセカンド・ゼロが鎮座していました。

このショコラは砂糖の代わりにラカントS(天然甘味料エリスリトール)を使ったもので、100gあたり糖質4.41g(エリスリトール含む)となっています。エリスリトールは体内に吸収されてもエネルギーにならず血糖値を上げないとされていますので、普通の糖質換算よりも影響はずっと少なくなります。

名前の由来は、最初に作ったショコラが糖質ゼロを目指したからゼロ、セカンド・ゼロは2番目の作品だからと店員さんにお聞きしました。下記の写真はセカンド・ゼロ、上品な生チョコで、ゴディバのものにも負けません(ホンマ)。糖尿病などで甘いものがダメな人たちにも安心して楽しめるスイーツではないでしょうか。



他にも低糖質スイーツと銘打って、ムース、ジュレ、ソースの三層仕立てのスイーツやフィナンシェやクッキーなどが用意されています。豆腐の服部さん(真如堂の南側)とコラボしたという、おからを混ぜたフィナンシェは大豆の香りがほんのりで、まだまだ改良の余地ありと思いますが、その他の製品は糖質制限だと云われなければわかりません。

一通り買って食べてみたところ、普通のスイーツと同じで美味しい。エリスリトールの値段が砂糖とは1桁違うので製造コストがどうしてもかかってしまうのが難点ですが、もっと市場が広がると値段も下がってくるのではないかと期待します。

ケーキといえば、糖質制限ドットコムが販売しているクリスマス用に特注ケーキが菓子職人製ですが、売り出しから2週間前後で1000個全部が売り切れました。知っている人は知っているんですね~(といいつつ、私も1つ予約してます)。

低カロリー食が糖尿病の解決策にはなりにくい(ならない)実情を放置したまま、医者や栄養士のいう通りにできない患者が悪いと責任転嫁してきた日本の糖尿病医学界。でも、それは間違った指導でした。糖質制限を初めて間もない私でも、はっきりそう云うことができるほど糖質制限は簡単で実行可能性が高く、画期的です。

患者の生活を顧みない従来の栄養学の範疇を超えて、糖尿人のために一歩踏み出した菓子職人さんの取り組みには感謝の念に絶えません。まだまだ商売としては成り立ちにくいのが実情でしょうが、多くの人が糖尿病の実体を理解すれば必ず広がっていく世界でしょう。他のお店も続いてほしいですね。

京都には他にもエヴァンタイユ(フレンチレストラン)というお店等が糖質制限メニューを用意しているとか。エヴァンタイユの糖質制限メニューは予約する必要があるんでちょっと敷居が高いですけど、糖質制限食がだんだん息吹き始めていることを感じさせます。ええこっちゃ。

(糖質制限3週間目に入りました。体内脂肪の減り方が実感できるのが驚き)