Zwischenspiel
2025/10/27
コンサートの楽しみは音楽鑑賞だけにあらず。他の人はいざ知らず、幕間(まくあい、ドイツ語でZwischenspiel)の雰囲気も私は大好きです。だって幕間の小休止は演奏の高揚感をいったん緩め、飲み物や食べもので一息つくこともできるから。幕間をゆったりとるヨーロッパでは幕間時に面白い出会いもあるので尚更。前回から日が経ちましたが、ルツェルン音楽祭旅行記の続きです。
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ルツェルン音楽祭はじめヨーロッパの幕間は30分(私の経験)。日本のコンサートではせいぜい20分なので、彼の地の方が少し余裕あり。しかしこの10分の差は大きい。というのも、30分あれば1杯飲めるし、ちょっとした出会いで会話が弾むこともあります。トイレの混雑も少なくて有り難い。
今回会場だったKKL(カルチャー コンベンショナルセンター ルツェルン)には3つのレストランに加え、数ヵ所にドリンクバーがあります。2週間10公演以上楽しむので幕間の楽しみ方についていろいろなパターンにトライしてみました。
まず音楽祭のプログラムで紹介されていた幕間の軽食メニューを3ヶ所で予約。1つ目は1Fのレストラン(CHF 29)、2つ目は2Fのラウンジ(CHF 36)、3つ目は1Fのバーラウンジ(CHF 38)。予約していたのでテーブルにこちらの名前が書かれたカードがあり、なんかこそばゆい気がしましたが、まぁそれも一興。そこで泡+サンドイッチやベーグルなどの軽食をとることができるのですが、飲み物だけならまだしも軽食の量が多くて短時間ではゆっくり楽しめません(美味しいのに残念)。でも、2つ目のラウンジはローデレールをその場で抜栓してくれたので大満足。
一方、これらの経験で食べ物なし飲み物だけで充分だと感触を掴んだので、あとはもっぱら飲み物だけの幕間にしました。幸い、数ヵ所に設けられた立ち飲みラウンジ提供のプロセッコはなかなか美味だったのでマル。素晴らしい音楽に美味しい泡でこの上なし。立ち飲みラウンジは数ヵ所あるし、サービスする人の数も多いためか、注文時に行列しなくてよいのも嬉しい。トイレは幕間の最初こそ行列がありますが、すぐに並ばずに利用できるようになるので、安心して幕間を楽しめました。
さて連れ合いが着物姿だったせいか、ラウンジでは幕間の気易さもあっていろんな人から声がかかり、ちょっとした国際交流?。記念に2人の写真をとりましょうという申し出も数回ありました。
中でもインド系のご婦人は、あなたは日本人?私はインドよ、とさり気なくご自身のサリーを示し、お国自慢となったのには思わず笑ってしまいました。
びっくりしたのは、帰国前日のコンサートの幕間の時、連れ合いに「先週のコンサートにも着物で来られていましたか? 娘が着物姿の人を見かけたと言っていたので…」と突然声をかけてきた現地ルツェルン在住の日本人。そのオペラ好きの男性と3人で暫し歓談。いい思い出となりました。
やはり幕間は楽しい一時です。連れ合いが着物姿だったことで殊更面白いものとなった次第です。


