マスキング

.opinion

昨晩滋賀県警が暴行事件があった中学校と大津市教委の強制捜査に入りました。NHKでも今朝7時のトップニュースでしたが、そのおかげで大きなニュースが1つ消されてしまいました。小沢新党の旗揚げです。

・・・

時間経過からすれば、小沢新党の「国民の生活が第一」の方が午後6時で、日程的にも早くから明らかになっていました。一方の滋賀県警の捜査は午後7時過ぎ、突然降って湧いたような登場です。おまけに、昨日朝急に特別チームを作って捜査をすると宣言したばかりで、その当日晩の捜査。テレビなどでも「異例だ」「驚いた」等のコメントが出ていたように、全く突然の急の急。

ところが、今朝のNHKを観ると滋賀県警の強制捜査は念入りに放映していましたが、小沢新党はありません。あぁ、そうか、そうだったのね〜。鈍い私でもその意味がわかりました。

一般に悪臭を消す方法には大きく2つあります。1つは悪臭物質そのものを分解してニオイそのものを消してしまう方法。もう1つはマスキング。より際立つニオイを別につけることで問題の悪臭を感じないようにしてしまうという方法です。

今回の悪臭は小沢新党の旗揚げです。おそらく、この社会を牛耳る勢力が、あるいはその勢力に傅く役人たちや御用メディアが、小沢新党の当日に滋賀県の事件捜査をぶつけることでマスキングしようと考えたのでしょう。

御用メディアが小沢氏を毛嫌いする理由ははっきりしています。小沢さんは官僚の利権をぶち壊してしまうような政治手法をとるため、日本の実質的支配執行人たちは戦々恐々。そこで、検察警察だけでなく、手先のNHK他「記者クラブ」という御用システムを使って小沢氏を貶めてきました(知らなければ、上杉さんらの本を読んでみて下さい)。

今回の強制捜査で担当所轄である大津警察署の面子は丸つぶれ(まぁ不審な捜査しかしていないので、これは潰れて当たり前)。ということは、所轄を飛び越えた県警本部長じきじきの捜査だったわけで、タイミングその他については「政治的配慮」による点数稼ぎなのか、上位の警察庁等の思惑があったのか、そこまではわかりません。

小沢関連に別の案件をぶつけた事例といえば、小沢の師である金丸事件で「宮沢りえと貴花田の婚約やその解消」をぶつけてきた1992年1993年を思い出します。あの時のメディアは金丸側を利する動きだったけど、今回は小沢の動きに世間の目を向かせない仕打ちで、それだけ政情や国内事情が変わってきたということでしょうか。

先日も云った通り、報道しないニュースにご用心。ネットポリスの皆さんも、怒りや義憤で大きな流れを見失わないようにして下さいませ。