家庭画報にも糖質制限紹介

.Lowcarboあるいは糖質制限

先週某温泉旅館のロビーで雑誌を物色していたら、家庭画報最新号に糖質制限の話が載っていました。この雑誌の読者がどういう感想を持つのか興味津々ですが、ご婦人層にも糖質制限の知識が広まるといいですね。

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本サイトでよく読まれている記事をみてみると、糖質制限が一番の人気です。ごはん一杯は角砂糖14個! チョコレートには糖分いっぱい、 糖質制限で治す花粉症 等々、他のサイトにリンクが張ってあったり、検索結果の上位に出てきたりして、少しでも世間のお役に立っているなら本望です。

さて、家庭画報最新号(2015年7月号)に出ていたのは、”糖質制限”で世にも美味しいダイエットという記事でした。医学的な説明は山田悟さん(北里研究所病院・糖尿病センター)。根拠のないカロリー制限を患者に強いている日本の糖尿病専門医たちの中で例外的な、糖質制限派のお医者さん。

糖質制限でも美味しい料理が食べられるし、かつ健康的なのだという医学的説明と、糖質制限な某レストランのメニューが掲載されていました。案内人が城戸真亜子さん、写真がキレイで魅力的な記事に仕上がっています。機会があれば是非ご一読下さい。
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こういった記事で糖質制限に理解を示す人たちがどこまで増えてくるのか私にはわかりません。でも、紹介チャンネルは多い方がいい。家庭画報を読むようなご婦人の家庭に糖尿病気味な人がいるのなら、是非糖質制限にトライして欲しいものだと願う次第です。

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私の低炭水化物食(いわゆる糖質制限)も早2年半超。HbA1cは5.7付近で横ばい(2015年5月末が最新)。最近はBMIを20前後にキープすべく、そこそこ食事を摂ることもあってか、体重は58kgプラスマイナス1kgくらいで安定。また、相変わらず自己血糖測定は継続中です。今夏は綿パンをウエスト82cmにするため買い替え中(3年前は91cm)。

また、今年2月から4月にかけて、ここ20年くらいの糖質制限に関する内外の書籍や論文に改めて目を通してみました。糖質制限は日本ではまだ歴史が浅く、データも揃っていない等と思っている人が多いかもしれませんが、米国では既に20年以上の歴史があります。糖質制限に関する書籍はたくさん出版されていますし、科学的根拠や実証例も多々公開されており、だからこそ米国糖尿病学会は糖質制限を治療メニューに加えざるを得なくなったのです。

一方の日本では既得権益に胡座をかいた糖尿病学会とそれに連なるNHK他マスメディアが、カロリー制限でないとダメみたいな雰囲気を作り出しています。その結果、糖尿病患者やその予備群の未来はいまだに暗い状況なのですが、昨今の日本における糖質制限の流行はそういった袋小路から脱け出そうという動きに他なりません。

ということで、私が最近読んだものの中で興味深いものを今後いくつか紹介します。カロリー制限を推奨してきた学者の哀しい末路や、糖尿病は薬剤で対応できると推奨していたのに、その薬でたくさんの死者が出た例など悲惨な話には事欠きません。

(注)山田悟先生の言い分には個人的には納得できない箇所いろいろ。また、米国バーンスタイン医師の食事療法に関する彼の説明は間違いです。原著を読んで確認しました。念のために付け加えておきます。