すなば
2015/05/31
今月23日、鳥取県鳥取市にスターバックスが初進出。全国でこの県だけ出店がなかったそうな。初日開店前には約1000人の行列があったとのことですが、どうせ並び屋さんの仕掛けだと云うのは穿ちすぎでしょうか。でも、面白いのは別のところにありました。
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JR鳥取駅前にできたスターバックスの店名は「シャミネ鳥取店」。一方、先月4月に線路を挟んで反対側に新しい喫茶店ができたらしい。そっちの名前は「すなば珈琲鳥取駅前店」。えっ?「スタバ」じゃなくて「すなば」? 冗談かと思いましたが、このネーミングには意味がありました。
もともと知事が、鳥取県にはスタバ(スターバックス)がないが、「日本一のすなば」つまり鳥取砂丘があると云っていたのを受け、地元企業が「すなば珈琲」を作ったのです。面白いなぁ。
「すなば珈琲」ではサイホン抽出の珈琲に地元産食材を生かしたメニューなどを用意し、さらに「スタバよりもまずいと言われたら無料」等というキャンペーンを張るなど話題には事欠きません。単なる洒落ではないという姿勢がマルですね。
私などは、本当に美味しい珈琲を飲むのはこだわりのお店か自宅に限る、と思いつつも、外ではついつい手軽な「スタバ」を利用してしまう、それが実情です。円安で珈琲豆の価格が急上昇してきていますが、いろんなお店が美味しい珈琲で切磋琢磨して欲しいものだと願う次第です。
それにしても、スタバの進出開店が地元の「すなば」の存在を全国に知らしめたのですから、「すなば」で対抗という目論みはホンマ面白い! 地元企業の商戦略に拍手喝采です。もし鳥取に行く機会があったら私も是非「すなば」に寄ってみたいなぁ。
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