ごはん一杯は角砂糖14個!
2012/11/15
って云われても何のことだかわからないかもしれません。ごはんを一杯食べるというのは、糖質成分で云えば角砂糖14個を口にするのと同じ。イメージがわかないかもしれませんが、「糖質メガネ」で見たらそうなるという意味です。ちょっとびっくりしませんか。
・・・
糖質メガネというのは私がつい最近作った造語ですが、このメガネは使い方次第で、なかなか有効です。何かといえば、食べ物をその糖質成分に注目して角砂糖で何個分に当たるのか見てみようというわけです。バケ学的にいえば、角砂糖当量をチェックしていこうということ。
角砂糖はほぼ4グラム。全部砂糖ですから糖質4グラムです。一方、ごはん一杯(精白米)は約150グラムで、含まれる糖質は約55グラム。角砂糖14個分です。角砂糖14個分を食べているなんて、改めて考えてみると恐ろしい。
ごはんの糖質の正体はでんぷんで、体内ですぐにブドウ糖に変換され利用されます。でも、エネルギーに即使われなかった分はインシュリンの働きによって脂肪のカタチで体内に蓄えられます。運動不足の人が肥満になるのはそういうわけ。
さて、糖質といっても砂糖のような甘いものだけでありません。米、麦、蕎麦、芋類は糖質のカタマリのようなものですし、片栗粉のように甘さを感じられないものでも、正体が芋のでんぷん粉ですから糖質いっぱいです。わかりにくい? じゃ、いくつかの食べ物を角砂糖メガネで眺めてみましょう。
食パン1枚(60g) は角砂糖7個弱(糖質27g)、
うどん一食分(ゆで状態で250g)は角砂糖13個、
餃子6個は皮だけで角砂糖5個(へぇ〜〜〜!)、
牛乳1杯は角砂糖約2個半(意外に多いですね)、
じゃがいも1個(160g)は角砂糖4個、・・・・・
〔糖質量は上記で紹介した用泉社の本等から計算)
糖質の多いものを食べるということは、消化速度を無視して考えると、角砂糖をたくさん食べているのと同じです。
糖質過多な食事ではいろんな病気が出てきます。私は既に狭心症を患ってしまったので何ですが、糖尿病をはじめ心臓病や脳梗塞、腎症、網膜症、神経障害などを引き起こす危険性の大きさを考えると、もっと早くから糖質の摂取には注意を払うべきだったと後悔する次第です。
(現在、糖質制限 13日目)
〔追記)水環境計画学なる学問を授けて下さった某先生が提唱していたのが「廃棄物メガネ」。都市や建物をその材料、資源・エネルギーの組成を確認し、廃棄物のカタチにどう変化していくのかを併せて見てみようというわけです。なかなか面白いなぁと思ったのが38年前。その応用で糖質メガネを考えてみました。
〔追記2)糖質メガネでは消化速度や食べ合わせによるグルコーススパイクの高低等を考慮していません。それは別の機会に。