長州で八策?

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龍馬の金策日記―維新の資金をいかにつくったか (祥伝社新書)先日来、環境エネルギー政策研究所長、飯田哲也さんが山口県知事選に出馬するという話を取り上げてきました。いまだ氏の背後関係がわからないままですが、出てきたマニフェストの名前からあることを推測してみると…、

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山口県知事選へ出馬する飯田哲也さんが掲げている公約〔マニフェスト)は、「山口八策」というらしい。
八策といえば、橋下大阪市長ら維新の会が唱えているのが「維新八策」ですが、元をたどれば幕末に坂本龍馬が掲げた新国家体制の基本方針が「船中八策」。おそらく、飯田さんも維新の会も龍馬の「八策」からの名前どりでしょう。

最初はふ〜〜ん、みんな龍馬が好きなのね〜〜ですが、ひょっとすると、ここにはシグナルというか、暗号みたいなものがあるのかもしれません。〔以下、私の勝手な推測です。念のため)

飯田氏は橋下大阪市長のブレーンを務めていたことから、自身の選挙で橋下流の手法を流用しようとしたということが考えられます。でも、立候補直後から橋下氏らが支援しないと断言しているように、ツーカーという関係ではなさそう。でも、マニフェストに「八策」とあるのは、後ろにいる選挙プロや広告代理店のゴーストプランナーたちがどちらも同じようなコンセプトでまとめてみた、ということなのでしょうか。

それにしても、長州の地(山口)で、土佐脱藩者の坂本龍馬が作った「船中八策」をイメージさせてしまう飯田さんの「山口八策」はどう受け取られるのでしょうか。お土地柄、マイナスも大きいのではないでしょうか。また、維新の会と同一視されるリスクもあります。果たしてそれが良いのかどうか。どうも腑に落ちません。これが最初の印象でした。

と考えてきて、ふとある人物に思い当たりました。坂本龍馬が大好きな資産家のこと。そう、孫正義さんです。3.11以降、原子力発電の危険性を明確に認識し、私財を使ってメガソーラー発電に邁進している孫さん、事ある毎に龍馬の話を持ち出しているのは皆さん記憶にあるのではないでしょうか。そのブレーンが飯田さんですから、孫ー飯田ラインというのは簡単に導き出せるでしょう。

超大都市圏とは違うとはいえ、山口県知事選に出るには数千万円単位のお金がかかります。その資金源は誰だと考えていくと、どうしても背後に大組織や大金持ちがいないと無理。ホリエモンみたいな金持ちだったらスポンサーはいらないでしょうが、飯田さんはホリエモン並のお金持ちなのでしょうか。孫さんがスポンサーなら面白いねと書いたのはそういう意味です。とすると、「山口八策」というマニフェスト名は孫さんの存在をそれとなく私たちに知らしているのかもしれません。

まぁ、選挙が始まったら話は見えてくるでしょう。楽しみです。個人的には脱原発を訴えて選挙に出る志しは買いたいし、がんばってほしいものだと思いますが、既に指摘したように、明確に上関町祝島の原発計画撤回を云わずに、エネルギー政策の見直しなんて漠然とした話だけなら、怪しいと考えるのが筋です(要警戒)。

ちなみに、坂本龍馬は幕末の武器商人。その片割れが今の三菱商事です。おまけに彼の資金源には「赤い楯」系とかそんなのも入っているはず。現代でも庶民から金持ちまで皆、龍馬龍馬と持て囃すのは、この世の支配者・支配層にマヤかされている確たる証拠(きっぱり)。

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