飯田哲也さん山口県知事選へ出馬

3.11

数日前にこのニュースが流れた時、少し違和感がありました。自然エネルギー分野のエキスパートとはいえ、清濁合わせ飲まねばならぬ政治の世界に馴染むのかどうか。でも、彼が山口県出身者と知り、少し安心。全くの落下傘ではなさそうです。でも、知事になって山口県上関町祝島原発を止めるのだ!という意気込みは未だ聞こえてこない。不思議です。

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飯田さんの経歴を見ていて山口県出身だというのは今回知りました。もう1つ、彼の経歴には(私にとって)興味深いものがあります。それは京都大学原子核工学科出身であること、それも1983年修士課程修了だということ。

この時期に彼が京大原子核工学科にいたのであれば、実験排水からの放射能漏れ事件は知っているはず。原子核工学科を1年間実験停止に追い込んだあの放射能漏れ事件、当時3回生か4回生だった飯田さんにとってはどう受け止められたのか。私には少し気になるところです。

まぁそれはさておき、彼のその後の経歴を見ていると、どこかで脱原発に進路変更したのか、現在の発言内容は具体的かつ現実的で、脱原発指向であることは間違いありません。でも、どこか何故かしらすっきりしないものを感じるのは私だけでしょうか。本当に脱原発であるなら反体制だと見なされ、発言を止められるのが普通。でも、彼の場合はそうではなかった。そこが未だに気になります。

ましてや、知事選挙に出るとなればお金もかかります。その手当はどうするのか。私が地元町長選に出馬した時には、仲間たちといっしょの手弁当選挙だったので百万円以内で済みましたが、彼の山口県知事選では仲間がいるのでしょうか。知事選なら1千万円を超える金額が要ると思いますが、どうするのでしょうか。

彼がブレーンになっていた橋下大阪市長などは早々に支援しないことを表明していますし、誰が、どんな組織が背後につくのか。そこらが大いに気になります。だって、お金と票(支援者)が当選者の方向性を大きく左右するから。まさか孫正義さんがうしろにつくのかな。だったら面白いんだけど。

いずれにしても、飯田さん、上関町祝島原発を止めるんだという意思表示をすれば、全国の反原発・脱原発な人たちはカンパをしたり実地応援すると思うんですけどね〜。7月29日投開票なんだから、メリハリつけて動いてほしいなぁ。