唐沢さんも糖質制限

.Lowcarboあるいは糖質制限

karasawascite俳優の唐沢寿明さんが肉体改造に取り組み、「面白いように体重が落ちる」という経験を語っていたそうな。行ったのはまさしく糖質制限! その内容を紹介しながら、なぜ体重が減るのかについて改めて考えてみましょう。

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先日江部医師のサイトに紹介されていたので、その大元を辿るとモデルプレスにくだんの記事が出ていました。題して、「唐沢寿明、「面白いように体重が落ちる」肉体改造法を明かす」というものです。

flwr1407xいったい何をしたのかというと、「1日3食「オージー・ビーフとブロッコリーのみ」という食生活を5ヶ月間続けていた」とのこと。内容はきわめて偏っていますし、すぐに厭きるのではないかとも思いますが、もろに糖質制限食。

彼の食事に含まれる糖質、つまり炭水化物の量をチェックしてみましょう。まず、部位によっても異なりますが、ビーフ(牛肉)に含まれる糖質量は100g当たり0.5g程度。500g食べても3g弱しかありません。また、ブロッコリーは100g当たり0.5g前後ですから、200g食べても1g程度です。

1日にどの程度の量のお肉を食べていたのは不明ですが、ビーフ1kg&ブロッコリー500gだとしても1日に10g以下。エネルギーに換算すると900Kcalですから、何もしなくても必要になる最低摂取カロリー約1500Kcalの半分強にしかなりません。

じゃ残りの必要カロリーはどこから調達するかというと、脂肪やたんぱく質がその供給源になります。体内脂肪がほとんどない人では筋肉への影響もあるでしょうが、そんな人はごくごく例外。一般人なら、体内脂肪を脂肪酸に変え、肝臓でブドウ糖を作り出すことでエネルギー源とすることができます(糖新生)。

糖質制限1年8ヶ月の私の場合でも、(おそらく一番使い易い)内脂肪を消費していくことで体重が10kg減りましたので、唐沢さんの場合も体内の脂肪を消費することで毎日を過ごすことができ、その結果体重が減ったものと考えられます。

注意すべき点としては、唐沢さんの食事があまりにも偏り過ぎていること。お魚やお豆腐、チーズ、それに緑色野菜などを組み合わせても糖質量はかなり少なくすることができますから、もっと豊かな内容の食事でもオッケイです(20g以下は可能だし、雑にやっても50〜60g程度に抑えるのは楽)。

糖質制限糖質制限といっても、あなたに回りに実践者がいないとホンマはよ〜わからんというのがあるでしょう。でも、テレビや映画に出てくる有名人が糖質制限で体重減、という「事実」はそれなりに大きなインセンティヴになるはず。ましてや唐沢ファンにとっては気になる話ではないでしょうか。

糖質制限をダイエットの1つとして紹介する向きがありますが、それはオカド違い。根拠なしのダイエットとは全く違います(だいいちダイエットというのは痩身ではなく本来は食事という意味)。その実践も比較的簡単にできてしまうというところに、糖質制限の効果の高さがわかりやすい。唐沢寿明さんの例でもそのことがよく窺えますね。

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