メルケルさんのダイエット

.Lowcarboあるいは糖質制限

merkel14ドイツの首相のメルケルさんがダイエットで体重を10kg減らしたそうな。

日本の報道では内容がもう1つ不明だったので現地のニュースを調べてみると、やっぱりというか、当然というか、糖質制限でした。(左はダイエット前と最近のメルケルさんの比較 ドイツBild紙より)

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メルケルさんは昨年12月にクロスカントリースキーで事故った時、体重を減らさないと危ないよと医者に諭され、ダイエットに踏み切ったそうな。その結果、現在までに体重を10kg減らしスリムになったとのこと。年齢59歳、身長165cmのメルケルさんの体重は不明ですが、以前はお年寄りみたいな雰囲気だったのが、写真をみると随分精悍な感じになりましたね。

問題は彼女が行ったのはどんなダイエットだったのか。日本の報道では、「会議中はクッキーに代わって野菜のパプリカやニンジンをかじり」(共同通信)等とあるだけで、もう1つよくわかりません。そんなんで10kg痩せるなら苦労しませんな(笑)。

より詳しく調べるために、原典あるいはそれに近い所を当たってみましょう。ネットで調べてみたら、あったあった。大元はドイツのBild紙の「Darum ist Merkel plötzlich so schlank」という記事等みたい。「なぜメルケルは急に痩せたのか」ですね。

ドイツ語では厄介だし、Bild紙の記事は登録ユーザーじゃないと読めないので、それらを英語で紹介したサイトのを読んでみました。メルケルさんが実行した方法とは、

日頃食べていたビスケット、ソーセージサンドイッチ、パン、生肉の替わりに、フルーツと野菜、そして低炭水化物、チーズ、地産の脂肪の多いお肉類に変更した(NY Daily News 2014/05/07)

です。

要するに、メルケルダイエットとは、このサイトでも紹介してきた糖質制限の緩い方法でした。

脂肪分の多いお肉やチーズっておかしいんじゃないの?と思った人へ。チーズや脂肪分の多いお肉を食べてもある条件下では問題ありません。その条件とは炭水化物をあまり摂らないこと。脂肪は炭水化物といっしょに摂らない限り、エネルギーにこそなっても肥満の原因にはなりにくいのです。既にそのことは科学的に明らかだし、(私を含め)多くの糖質制限実践者の実例でも実証されています。

メルケルさんの幸はダイエットを薦めた医者がきちんとした知識を持っていたこと。日本でははたしてどうなっていたことか。というのも、日本の栄養学者や医者の多くは糖質制限、低炭水化物の効用をきちんと理解していないから。メルケルダイエットを読んでいて、改めてそう考える次第です。

出典:

  • http://www.thelocal.de/20140507/merkel
  • http://www.nydailynews.com/news/world/german-chancellor-angela-merkel-drops-22-pounds-article-1.1782687
  • http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/europe/germany/angela-merkel/10810510/Angela-Merkel-ditches-sausage-sandwiches-for-diet.html