ロックアップが解けたら

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twtr140507
ロックアップ解禁。米国株の取引をしている人なら注意しておかねばならないことの1つです。
またまた、そのことがよくわかる事例が起こりました。対象株はご存じ、ツイッター(TWTR)。それにしても、よ〜下げましたね〜。

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ツイッターのシンボルコードはTWTR。昨年末に上場し、売り出し26ドルが初値が45ドルくらいで持て囃されました。その後一時73ドル近くなっていたのが、3月くらいからズルズル落ちてきて、数日前に大幅にドロップ。そして昨日は約30ドル。

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(株価データはYahoo USA)

TWTRはもともと利益はまだ出ておらず業績云々な会社ではありません。みなが勝手に未来を買っているだけ。そのTWTR、70ドル超えだったのになぜ急に半分になったのか? 

理由はおそらくロックアップ解禁。新規上場株は株価の変動を抑えるためもともと所有する株主の売りを、一定期間禁止しています。これがロックアップ。創業者や大口投資家だけでなく、会社の従業員にもこの規制がかかります。

haMizuki1405TWTRのケースでは従業員のロックアップ期間が6日前後に切れたため、手持ち株を現金化したい、あるいは下がり始めた株価に嫌気が指したこともありで、彼らの売りが一気に表出したということらしい。

昨日の火曜日は出来高がその証拠です。おかげで一気に40ドル付近から10ドルのダウンとなりました。大口は売る予定なしとのことなので早晩落ち着くでしょうが、それにしても凄まじい。

TWTRとFB。時間軸に追いまくられたり、のめり込むのがこわいので、私はどちらもやらない口ですが、どちらが好みかと云われれば、私ならTWTR。FBもTWTRも、みんなのプライバシーを他者(他社?)に売り渡すことで利益を得ていることは既に触れた通り。個人の秘密を切り売りする程度や、災害時緊急時の有用性などを考えると、TWTRの方がまだましというところでしょうか。

それにしてもTWTR株、よ〜下げましたね。業績の動向が芳しくないというのもあるのでしょうし、FBほど旨味がないということなのでしょうか(その分、TWTRの方がFBよりユーザー寄りともいえます)。

さて、TWTRの株価はどうなるのか。
現在30ドルを切りそうな雰囲気ですが、大きくドロップする時は半値八掛け2割引きといわれますので、まだまだ下げるのでしょうか。確実なのは現金化したい小口客がいなくなるまで下げること。ただ、昨年11月の売り出し価格(IPO価格)がUS$ 26であることを考慮すれば、その辺になると最初に買った人たちの売る気が薄れ、投げも収まって下げ止まるでしょうね、きっと。

popy1405