関西は台風一過

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rleaf1310今年は10月になっても台風が襲来。それも大きいヤツが全国で暴れ回っています。今回も関東では10年に一度の規模だそうで、厄介ですね。大陸の気候変動がジェット気流の流れを大幅に変えてしまったからですが、今後もその影響が少なくなることはなく、日本の気象は予断を許さない状況になってきたというべきところでしょうか。

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私が雨水排除の下水道技術を習ったのは約40年前。当時は時間最大50ミリの雨量を見込んでいれば、普通はなんとか対処できる、というのが通説でした(もちろん場所次第。関西関東の都市部での話だと受け取って下さい)。

最近はこの目論みでは全く太刀打ちできない雨が降るようになってきました。だからといって、下水溝や下水管を作るには時間がかかりますし、その用地買収まで考慮すれば簡単には対処できません(というより、ほとんど無理)。

おまけに、都市化の進行とともに緑地などが大幅に減り、雨が地中に滲み込むことが難しくなってきため、降った雨は予想外の速さと水量で水路に集められ、堤防や堰の能力を簡単に超えてしまう傾向にあります。

水の力は弱いところにも遠慮なし。老朽化で施設自身がヘタってきている場所がやられてしまうと堤防が決壊しますし、地盤の保水力が足りなければ崖崩れ等に繋がってしまうのは既にご存じの通りです。

中国のGDPが大幅にアップしたことで大陸の気候が変わってきたのは明らかです。40年前にはシベリアの気候変化の方が心配でしたが、中国の方が影響大だったんだな〜と思うのはもう私が昔のヒトである証拠(苦笑)。とにかく、この傾向が今後も続くのは間違いないので、日本上空を通る偏西風(ジェット気流)は南北東西のたうち回るように蛇行し、今までなかったような雨を日本にもたらすことでしょう。

だとすると私たちはどうしたらよいのか。原発は止めれば被害を考える必要はありませんが、大雨はそういうわけにはいきません。下水施設を改修したり、堤防を補強することも大切でしょうが、それにはお金と時間を要します。お住まいの場所がヤバイ処なら、行政が非難勧告を出してくれるのを期待するだけでは困るのは自分と家族です。生命や資産を守るベターな方法をぞれぞれが見つけなければなりません。それしか云いようがないのです。最近では浸水や洪水危険性マップなどが公開され始めているのでそれらを一度チェックするのが情報弱者にならない秘訣です。

ところで、
原発といえば、東電福島第一原発では台風の影響は出ていないのでしょうか。タンクからの漏れは急ごしらえの施設に起因することがだんだん明らかになってきましたが、汚染水は台風の大雨に紛れて海へ放出されているのではないでしょうか。

海洋汚染物質が生態濃縮によって桁が4桁5桁上がってしまうのは水俣で既に経験済み。放射性物質も生物濃縮で桁違いの濃度になってしまいます。年数が経てば数万倍数十万倍に濃縮されかねません。だからこそ、海へ流すのはアウトなのに除染とか修理という名目で海洋汚染が行われています。「水俣の経験」が全く無視されてしまっているのに愕然としてしまいます。

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また、書きたいムシが疼き始めました。おいおいまたアップしていきます。私の糖質制限はあと2週間で1年。今月末の血液検査が終わり次第、1年の経過を整理してみようと考えています。