GR

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GR1305先週末GRが登場。GR DIGITAL の新しいカメラです。予約しておいたので発売当日に入手しました。ちょっと使ってみた程度ですが、なかなかグ~ッ。RICOHがPENTAXといっしょになり、カメラ部門に力を入れなくなってきたため、このGRが最後になりそうな気配がなかなか哀しいところ。

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私がもともとNIKON派であったことは既に書いた通りです。今でもNIKONレンズには愛着がありますが、使ってきた年数*使用頻度でいえばRICOHのGR系の方が長くなってきました。

思えば、銀塩GR(旧GR)が登場したのが1996年。ポケットに入るサイズで一眼レフと同じような絵が撮れるカメラということですぐにゲット。軽くて丈夫ですから、旅行に持ち歩いても疲れません。米国取材などにも大活躍。加えて、デザインがスマートなので持っていて気分がいい。アート系とかMac系の人たちに旧GRが人気だったのも宜なるかなと思います。

その後時代はデジタルカメラへ。私自身、オリンパスやニコン、キヤノン等のデジカメを買い、自宅建設の記録などに活用。でも、カメラの性能スペックが日進月歩だったせいか、お気に入りは安定せず、2004年にニコンのD70を買って一段落という感じでした(D70のセンサーサイズはAPS-C)。

その間、RICOHもいろいろデジカメを出してきました。そして2005年ついにGRとほぼ同じサイズで同じカタチのGR DIGITALを発表。これには驚きましたが、当時私はD70で満足していたため見送り。

でも、やはりデカくて重たいカメラは使いにくいし好みではありません。狭心症で死にかけた経験もあり、旅先ではできるだけ軽いカメラ&写りがいいのが欲しいなぁ考えてみると、GRDに行き着きました。

で、2009年にGRD3をゲット。ところが、その携帯性を気に入った連れ合いが、すぐさま自分のカメラとしてしまったたので私はなかなか使えなくなってしまったのです(苦笑)。

GRx2しょうがないので、これまたGRの発展系にあたるGXRを手に入れたところ、幸か不幸か、私が知らない世界の扉をうっかり開けてしまいました。なぜかといえば、GXRではライカレンズが使えるおかげで、びっくりするような描写にめぐり会ってしまったから。絵描きになりたかった幼い頃の記憶が甦ったのは良いんですが、カネ食いムシが疼くので厄介。それはさておき…

今回のGRですが、センサーサイズがAPS-Cになったこともあり、解像度解像感はGXRと同等。携帯性は旧GRやGRDとほぼ同じですから、気軽に持ち運びできます。マクロ機能は10cmになり、GRDの1cmよりスペックダウン(センサーサイズの関係?)。まぁ10cmでもレストランカメラとしては合格点です。Eye-Fiが標準仕様になったのはマル。

銀塩GRと並べてみると、レンズはかなり大きくなっています。・・・あぁそっか。前者は28mmでも、新GRはセンサー画角の調整でレンズは18mmですもんね。

肝心の写りですが、GXR並かというとまだよくわかりません。私自身はGXRをライカレンズ用のマニュアルフォーカスで使うので、オートフォーカス中心のGRでは被写界深度を追い込めず、ちょっと物足りない感じ。まぁ慣れればどうでも良くなるかもしれませんけどね。

ところで今回のGR、1996年に登場した銀塩GRと同じ名前にしたのはRICOHの思い入れの強さの証明でしょう。新展開の足がかりなのか、それともPENTAXといっしょになったRICOHの最後の足搔きなのか。PENTAX/RICOHのHPでの取り扱いの不味さから考えると(注)、どうやら、今回のGRはその命名からしてもレガシー重視で、RICOHの最後のデジカメのような気がしてなりません(はずれてほしいな)。

tuyukusa13


この続きは、GRと2週間

(注)
発売開始後、新会社のHPの製品情報には出てくるのですが、最新製品サポート欄には何も出ていません(2013/5末現在)。まるで邪魔者扱い。これはいったい何故なのか。
(追記)
2013/6/3現在、やっとマニュアルのPDFファイルがPENTAXではなく旧RICOHサイトに出てきました。