楽しみの言語化?

music

前回、「演奏を聴いていると情景が浮かぶような経験をしたことはありませんか。私はあります。」と書きながら、ちょっと分かりにくいなぁ、もっと言語化できないものかと数日考え倦ねていました。たまたまAppleMusicで映画音楽を流していて、あぁこれだと思ったので少し。おまけとして、音楽祭に関する雑多な話を追加。

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情景が浮かぶ音楽といえば、たとえば映画音楽。テーマ音楽を聞くとすぐに映画のワンシーンが出てきたり、鑑賞当時の個人的な思い出が浮かんできたりしませんか。シンドラーのリスト(ジョン・ウィリアムズ)、シネマパラダイス(モリコーネ)、ティファニーで朝食を(ムーンリバー、マンシーニ)等々枚挙のいとまなし。

また「赤とんぼ」や「夕焼け小焼け」のような日本の唱歌も情景が浮かぶのではないでしょうか。要するに、何らかの経験や思い出が音楽とリンクしていて、特定のシーンが浮かんでくるわけです。

クラシックでも同じこと。該当音楽を聴いた時に記憶に残る経験があると、容易に場所や当時の感傷、あるいは思い出がリンクされてしまうようです。これが私には面白くて得難いのです。

たとえば、モーツァルトのK.136を聞くと、私にはザルツブルクの町並みが浮かびます。映画アマデウスの冒頭で町並みを馬車が走るシーンで登場する曲ですが、ご当地の宮殿でK.136の弦楽四重奏を聴いた経験が感傷や思い出を呼び起こします。

ヴィバルディの四季に至っては聴く度に違う四季のイメージが出てきますし、青山バロックザールで聴いたアリス・サラ・オットーさんのグリークでは(行ったこともないのに)北欧の景色らしきものが浮かんでくるのですから、必ずしも実体験とリンクしているわけではありません。要するに記憶や経験だけでなく勝手な脳内連想(妄想?)も関与しうるということ。これが「情景が浮かぶ」という話。

来年3月所沢での演奏会お知らせ

もう1つ。今回ルツェルンへ音楽を聴きに行くことを決めてから知ったことがいくつか。来年3月にルツェルン祝祭管弦楽団といっしょに五嶋みどりさんの演奏会があることを知りました。どげんしよ。

3/13 香川レグザムホール/ 3/17 高崎芸術劇場/ 3/20 大阪フェスティバルホール / 3/21 所沢市アークホール / 3/22 横浜みなとみらいホール / 3/23 札幌コンサートホール

また、世界各地の音楽祭を調べていて一番興味を覚えたのはヴェルビエ音楽祭。スイスのツェルマット近くの観光地の教会と特設会場で開催される音楽祭です。藤田真央さんが毎年のように演奏していますが、驚いたのはクラウス・マケラさんがチェロを弾いたりすること。指揮の勉強をしていた時に、少なくとも1つの楽器はソリストが務まる程のレベルで演奏することを求められたという話を知れば納得。

そのヴェルビエ音楽祭、来年1月には深圳で海外開催とか。何が起こるかわからない中国と米国には出かけたくないので、深圳は遠慮したい(笑)。日本で開催してくれないかな?

手前右側はチェロを弾くマケラさん、奥にはピアノの藤田真央さん