昨年11月に始めた私の糖質制限。この２月最初で３ヶ月が過ぎ、現在４ヶ月目に突入。この間、毎日の血糖値に一喜一憂しています。でも、３ヶ月毎の心疾患の定期検診のデータと併せて考えてみると、膵臓機能が幾分回復してきているような感じです。なかなか素晴らしい！　取り組んで正解でした。

炭水化物を減らした分のカロリーを補うために脂肪分はかなり摂っているのに、体脂肪が減ってきて体調が良くなってくるのは有り難い。脂肪の摂取に対する医学「常識」やコレステロール「悪玉説」の誤りについては既に触れてきた通りですが、我が身でも実証しつつあるというのが実感です。（写真は自家製大豆パン。材料は大豆粉、グルテンですが、暫定的に小麦粉を混ぜて作っています。現在改良中）

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まずデータでみてみましょう。10月末から現在に至る血糖値のグラフです。青い線は起床後の血糖値。緑は朝食後１時間値、黄色は昼食後１時間値、赤は夕食後１時間の血糖値をそれぞれ示しています。

起床時の血糖値をみると、80〜120前後でかなり変動しますが、だんだん下がってきました。また、時折大きく跳ねているデータは市販の総菜などを食した場合がほとんどで、売り物には砂糖などがたくさん使われているという証拠でしょうか。そうした糖質の多そうな食事をした場合、急激な血糖値の上昇にインスリンが追いつかず、膵臓機能がヘタっていることを窺わせます。

数値的に見れば、私のは真性の糖尿病患者のデータではありません。でも、糖質の多いものを食べた後の血糖値上昇は明らかに普通人のそれではありません。そんな「糖尿人もどき」でも糖質制限を行えば、何とか健康な範囲にコントロールできるということが、この３ヶ月で確認できました。理屈ではわかっていても、実際自分の身で確かめてみると納得の度合いも大です。

また、その糖質制限を通じて膵臓機能が少しづつですが回復しているような観じで、上のグラフには載せていませんが、食後２時間値等を併せて考えると、だんだん血糖値が低めになっています。有り難い。

体重は最初の１ヶ月で約４キロ減りましたが、続く２ヶ月は約１キロ減で、それほど減りませんでした。家庭用の体重計で測る体脂肪率は26%前後だったものが23%前後になりましたが、皮下脂肪は以前のように摘めるのでそれほど減ったわけではなく、内臓脂肪が減ったのかなぁと思う次第です。

HbA1c（ヘモグロビンA1c）でみると、糖質制限を始めた頃5.6%だったものが、この2月で5.3%となり、少し改善されました。もう少し下がるかなと期待していたのですが、まだまだ時間がかかるようです。

さて、糖質制限をしていると云うと何か大変な印象を与えるようですが、３ヶ月の経験でいえば、そんなに面倒でも大変でもありませんでした。要するに、ご飯、パン、麺を食べるのを止め、イモなどの糖質が多い食材を避ける、その他糖質をたくさん含む食材や調理方法に注意していくというだけ。アルコールを飲む時は、ビールや日本酒を原則やめ、ビアテイストのオールフリー飲料や焼酎、赤ワインに切替えました。

一方で、肉や魚、そして糖質の少ない乳製品や油脂類はふんだんに…というわけで、食事内容は貧弱になるどころか、その反対の雰囲気もあります（笑）。結果、体重は減るし、体脂肪率も改善されるわ、体調も良くなるというのであれば、食事の変更など苦労であるはずもなし。有り難いことです。

この３ヶ月続けてこれた理由の１つは、厳密性を求めなかったこと。修行僧ではありませんので、少しくらい羽目をはずすのも愛敬だと考え、外食で寿司を食べたり、パスタを少々いただいたり等々、それなりに楽しみました。ゆっくり食事をするせいもあるのでしょうが、レストランで食べた後の血糖値上昇は、意外と少なかったです。というか、私が行くレストランでは、デザートを除けば、砂糖をふんだんに使うような調理をしていないのが幸運でした。

２つ目は、自己血糖値測定です。今までと違う食事に切り替えるわけですから、その効果について早めに知りたいと思うのが人情でしょう。自分で血糖値を測ることで、その希望はある程度叶いました。また、実験と称して多い時には１日に１０回以上測ることもあり、我ながらエンジニア系だなぁと思う次第です。

難点はそれなりに費用がかかること。医師から糖尿病と診断されれば健保で３割負担になるらしいのですが、「糖尿病もどき」ではそれも適いません。糖尿病が深刻になったら健保財政にも影響があるはずですから、そこらは何とかならないものですかね〜。

糖質を摂らなければ血糖値は上がらない、これはまさに理屈です。この理屈を実践するのが糖質制限。当初とりあえず３ヶ月と思っていましたが、このまま継続していくことに決定。連れ合いは、文字通り私の糖質制限の食事に連れ合ってくれています。これもまた感謝。