Q10

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ume2もうそこまで春が来てますね。お変わりございませんか。
こちら、ライカMをひとまず見送りにすることにして、不用レンズをドナドナしたお金を使い、Q10を手に入れました。PENTAXの小型ミラーレスで、撮像素子が小さい等と侮っていたら、これがなかなかのもので、そして楽しく面白い。素晴らしい! 左は、Q10+ Cine NIKKOR 38mm/F1.8で撮影、解像度はズミクロン並!



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まずは経緯から(というか、備忘録代わりに)。

マリオ・ジャコメッリ(完全日本語版)まず、マリオ・ジャコメッリさんを知ったこと。1950年代から作品を発表してきたイタリアの写真家ですが、彼が使っていたのはコメット・ベンチーニという固定焦点・シャッター速度の、まるでトイカメラ。ところが、それから写し出された世界はまるで絵画みたい。それも心象風景を眼前に描き出したような仕上がりです。焼きと印画技術の演出と云ってもよいのでしょうが、すっかり圧倒されました。


mario私が知ったのはDays Japan誌上の紹介記事。今年3月末から東京都写真美術館でマリオさんの展覧会をやるそうです。東京へは行けないだろうなぁと思い、とりあえず写真集はしっかり手に入れました。

その写真集を見ていて、当たり前のことだけど、写真はカメラで撮るものではないことを痛感。ライカの新型カメラを買えば何とかなると思っている自分の愚かさ加減にも思い至った次第です。


もう1つ。
lee先日英国ガーディアン誌に載っていた、あるカメラマンのエッセーを読みました。某メーカーの一眼デジカメを使ってきた彼女、なけなしの貯金をはたいてライカのM-Eを買ったのだそうです。英国では£3900だから日本円換算で55万円、日本価格とほぼ同じ。英国でライカは「歯科医のカメラ」という云い方もあるそうな。そんな高いモノを何故買ったのか。

彼女曰く、ライカのデジタルカメラは暗い処では使いにくく、背面の液晶解像度は携帯より低い、バッファが小さいので反応は遅い上、レンズはバカ高。でも、そんなマイナス面はさておき、使っていて一番楽しいカメラで、プロになった時の熱い気持ちを再燃させてくれるんだ、というわけです。

ただ、M-Eには正面に赤色のライカバッジがついており、ストリートではスリのカモになりそうだから、黒テープで隠しているとのコメントにさもありなんと思う次第。

というのも、私が狙っていたフラッグシップのM(昨日から発売開始)にも同じく赤バッジがついていて、これがどうしても引っ掛かります。気に入らない。持っているのを見せびらかすのが目的ならそれもいいのでしょうが、それは私の性ではありません。値段も値段だし、1つ前のM9の時も1年ちょい後に赤バッジなしのM9Pを出した経緯もあり、もうちょっと待ってみよう、その間にもっと腕を磨こうと思った次第です。

その代わりといっては何ですが、期待するモノが出てくるまでのツナギの1つとして(笑)、PENTAXのQ10を手に入れました。センサーが小さいので解像度を期待するのは無理があると思っていましたが、使ってみるとなかなかのもの。だいいち、マリオさんの実例でもわかるように、写真はカメラの性能で決まるのではありません〔当たり前)。なんか、嬉しいような嬉しくない話ですけどね。

ライカやツァイスのレンズをつけてのGXRではそれなりに嵩張り、機動性に欠けますが、Q10ならレンズ込みで重さ300g前後。アダプターを使えば昔の8mm映写機のレンズ、つまりDマウントのレンズが使える唯一のカメラという特典つき。フットワークも軽くなるかもしれんな~という期待もあり。どうなることやら。

Q10

脱線のおまけ。
007のMは「スカイフォール」で新しいMに世代交代。Qも新しい若手が登場。なんか、ライカのMとPENTAXのQに呼応してますな(爆)。そういえば、「スカイフォール」のテーマ曲は今年のアカデミー歌曲賞になりました。さらに関係ないけど、アカデミー賞といえば、今年のアカデミー主演女優賞はジェニファー・ローレンさん。映画は「世界に1つのプレイブック」ですが、彼女は「ハンガーゲーム」の主人公でもありました。いずれ頭角を顕すとは思っていましたが、急速に売れてきましたね~。