タイ その10 落ち穂拾い

.Travel & Taste

今回のタイ旅行についてあれこれ書き綴ってきました。その他、これからタイへ旅行する人に有用な話をいくつか追加しておきましょう。

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ラピットカード:

今年春からバンコックのBTS(スカイトレイン)はラピットカードを導入。ラピット(うさぎ)はラピッド(迅速)の洒落みたい。以前のスマートパスはなくなりました。デポジット50バーツ、発行手数料50バーツ(今後は値上げされる予定)に電車賃の先払い分の合計金額がかかります。混雑した時間帯に券売機で並ばずに済むのは便利です。

面白いのは料金が足りなくなった時。やってみたら、改札機にマイナス表示が出てきました。後で精算すればそのまま使えます。なかなか考えたシステムですな〜。


チャオプラヤ川のエキスプレスボート:

「地球を歩く」では、乗り降り自由な青旗ボートで回遊できるとの記載がありますが、どうやらこの制度は消えたみたい。旅行者向けのエキスプレスボートは料金150バーツのままで他のボートには乗れないようです。おまけにミネラルウォーターのサービスもなくなっていました。この辺はどんどん変わるみたいなので、ガイドブックを鵜呑みしないことが肝心です。


通信環境:

バンコックの3G通信はまだまだ。空港でDTACの3Gシムを買おうとしたら、2Gのしか販売していないとケンもほろろ。例外はTOT系のi-KooL等(でも、ごく少数派みたいです)。このシムはMBKセンターの4階にあるお店等で手に入りますが、それを見つけるのがなかなか難しい(苦笑)。AIS等の3Gカードはアクティベーションに携帯電話が必要で面倒ですが、i-KooLはそのまま使えます(500MBの通信で299バーツ、SIM代込み)。

イーモバイルの携帯ルーターでも周波数OKですが、今回私はヒューウエイの汎用ルーターを使いました。設定はAPNをinternet、ユーザー名、パスワード名は空白にした接続プロファイルを新たに作り、入れ替えるだけ。あまりにもあっけなく繋がります。ホテル等のWiFi環境はもう1つという箇所も多いので、やはり自前の接続環境は貴重です。


交通渋滞:
バンコックの交通渋滞は想像以上でした。混んでなければ市内から車30分で辿り着ける空港ですが、空港から市内までの移動に私たちは3時間10分も要してしまいました。現地の人も呆れる位です。途中でトイレに困らなかったものだと今更ながら安堵する次第。金曜日の夕方という条件の悪い時間帯だったせいもあるのでしょうが、空港から市内へ移動するのは電車を使うほうが安心です。


入国審査:

市内の交通渋滞ほどではないのですが、スワンナブーム空港の入国審査も難物です。1時間前後は覚悟せよとの話がネット等でも飛び交っていますが、これを回避できるかもしれない方法があります。

入国ゲートは3つあり、真ん中のがプレミアムゲート(ビジネスクラス以上のお客さん対象)。到着した飛行機のウイングが重なると片方のゲートが人で溢れてしまいますが、その代わり反対側のゲートは意外と人が少ないことがあるようです。第1、第3ゲートの間が結構離れているので何ですが、思い切って反対側ゲートへ向かったところ、15分ほどで入国審査を済ますことができました(ラッキー)。この辺も今後変わってしまう可能性大で、ご用心。


物価の今後:

タイに住む日本人は5万人以上。物価の安さに絆され、タイの田舎で年金生活を送るというスタイルも流行っているらしい。でも、タイの経済成長の速さは予想以上ですから、物価はどんどん上昇していきます。中国を回避する日本の大企業のタイ進出がさらに活発化していくと、5年後10年後はたしてタイの生活費が安いのかどうか。よっぽどタイが好き、あるいはタイだから老後を送りたい、という積極的な理由がないと続かないような気がします。

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それにしても、どんどん発展し変化しているタイ。その中で逞しく生きている人たちのビビッドさを心地良く感じた旅でした。

後日談。
帰国して石臼(クロックヒン)をゲット。重いので持ち帰るのが大変、日本に戻ったらどこかのお店に置いてあるだろうと思っていたら、たしかにありました。私が注文したのは「たいこく堂」さん。

早速、唐辛子にレモングラスの根っこやコブミカンのピールなどを叩いて叩いてペーストを作成。これを冷凍しておけば手軽にタイ料理が出来上がります。嬉しいなぁ。

以上、私たち夫婦のタイ旅行あれこれでした。ご精読ありがとうございました。