タイ その6 フードコート

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バンコックにはクーポンレストランという仕組みがあります。前もって金券や金券カードを購入し、それで欲しいメニュー分を支払い、残った金額は後で精算するもの。デパートの食堂街やショッピングコンプレックスで採用されています。日本でいえば昔のデパートレストランみたいなものですが、小さなお店がそれぞれ店舗を出していること、庶民の絶大な人気を得ていること等、庶民の間への浸透度が絶大です。

地元庶民に人気のMBKセンターと、バンコックで一番人気のサイヤムパラゴンの双方に行ってみました。

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まずMBKセンター。BTSのナショナルスタジアムから直結で東急デパートへ入ると、その南側がMBKセンターです。ここの4Fは携帯電話専門階になっていてその方面の人たちにとってのメッカになっています。ここにクーポンレストランがあります。

最近できた高級な方はパスして昔から庶民に支持されてきた方へ行ってみると、お昼前後は席を見つけるのが難しいほど人だかり。ランチをとるローカルな人たちでいっぱい。写真を撮る雰囲気じゃないですね〜。


ここはクーポンを前もって購入し、余りのチケットは後で精算する方式です。値段はカオマンガイ(チキンライス)が30〜40バーツくらいからあるので屋台メシと同じか、少し高い程度。庶民が殺到するのも宜なるかなですね。際だった印象に残る味かというと全部のお店を食べたわけじゃないので不明ですが、まぁそこそこといったところでしょうか。それよりも現地の人たちの熱気に圧倒されそうでした。

次にサイヤムパラゴンのフードコート。こっちは一部吹き抜けありのデパート地下にあり、広くて綺麗。清潔感もばっちりです。周りの食材売り場に高級感があるのもマル。環境としては抜群です。

こちらは電子式の金券カードをまず購入して支払っていくという方式で、当然後で残金は換金できます。値段も先のMBKセンターのクーポンレストランと変わらず安い。フードコートには高級志向の処も出てきているとの噂ですが、ここは大丈夫。


私たちが注文したのは、カオマンガイ&ガイトーと鴨肉入り麺(クルティアオ)。どちらも60バーツと少し高めですが、味は及第点。クーポンレストラン、おそるべし! 味の素を使っているかどうかまではチェックできませんでしたが、使っていたとしてもわずかでしょう。

ところで、タイではクーポンレストランだけでなく、屋台も人気です。生活事情を解説した本等によると、タイではキッチンや熱源設備を持たない家屋やアパートが多いため、どうしても屋台の必要性が高くなるのだそうですが、衛生環境という面でみると問題あり。そういう意味では清潔感のあるサイアムパラゴン等のフードコートが大人気なのも肯けます。