タイ その7 クッキングタイ

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チェンマイでは料理教室に参加。あまたある中、選んだのはトリップアドバイザーで一番人気の「サイアムライス タイ クッカリースクール」。当日の参加者はアメリカ人が6名、台湾人2名、そして私たち夫婦2名の総勢10名。男女構成でいえば、女性7名男性3名です。このメンバーにインストラクター1名&手元サポート数名がつき、朝から午後にかけて7品の料理を作るのですが、これが非常に面白かった。ホンマ!

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まずスタートは地元市場巡り。ココナッツ加工店でココナッツクリームとミルクの違いからスタート。ココナッツを砕いただけで水が混じっていないのがクリームで、加水したらミルクとの説明です。知ってました?

次に野菜屋さんの店頭で、インストラクターのスーチムさんが野菜をいろいろ紹介してくれます。小ナスにもいろいろ、しょうがもいろいろ、バジルにもいろんな種類があるんですね~。なじみがある姿カタチなのに香りが全く違うというのは驚きです。

あらかた食材に馴染んだところで、料理教室本家へ場所移動して、それぞれが取り組むメニューを選択。でも、前菜からデザートまで7品あれこれ選ぶのは難物です。まぁ適当に自分が食べたいものをセレクトしてインストラクターに伝えました。

さぁ、料理の始まりです。タマリンド?のまな板にタイ包丁が一人に1つづつ宛がわれます。香辛料の説明を1つ1つ聞き、その香りや効能を確認しながら、千切ったり刻んだり叩いたりで料理の素を作り上げていきます。麺やご飯は既に教室側が用意しているので、後はそれを使ってナベ調理。

これを2品づつ作ってはテーブルを囲んで皆で食べ、一休み。また、2つづつ作っては食べ…の繰り返し。
途中でお昼休憩を兼ねた長い休みをはさみ、午後はまた2皿とデザートに挑戦です。途中、カービングと称してニンジンを小ナイフで削っていくアトラクションつきでした。


一番興味深かったのは、石臼(クロックヒン)で料理の味の基本となるペーストを一回一回作っていくこと。レモングラスやホムデーン(赤わけぎ)やカー(タイ生姜)にパクチーの根や小さなニンニクなどを叩いてペースト状に潰していくわけですが、これに赤唐辛子のペーストを合わせるとレッドカレーだし、ターメリックを混ぜるとマッサマンカレーの素になります。

煮込むカレーとは違い、香辛料の香りを重視するタイカレー。調理時間を考えるとタイの方がずっと合理的です。野菜やエビイカを活かすこともできます。この石臼欲しいなぁ(帰国して入手しました)。


同行したアメリカ人カップルに何故この教室を選んだのかと尋ねたら、トリップアドバイザーで一番だったからという話でした。うちらといっしょじゃん、と盛り上がった次第。講習代は1日コースで1人900バーツ(2012年)。7品作って自分で食べます。ミネラルウォーターは自由。詳しくはホームページをご参照下さい。

面白いことに、調理の途中でMSGが話題になりました。MSGとはご存じの通り味の素。モノ・ソジウム・グルタメイトですな。インストラクター曰く、MSGには要注意、町で売られている食べ物にも入っているが、うちでは一切使っていない…とのこと。素晴らしい。

それまでタイ料理には当たり前のように使われていると思っていたので、料理教室で使うなという話が出てきたのは意外でしたが拍手喝采です。さすが料理専門。前回紹介したバンコックの「バーンカニタ」も一切使わないとのことだったので、わかるところはわかるということでしょう。

サイアムライス クッカリースクール」、良い経験でした。チェンマイに行かれたら、是非どうぞ。1日まるごとどっぷりタイに浸れます。