プロパガンダ あるいはダマシ・マヤカシの技術

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プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く3月12日に東電福一原発は最初の水素爆発を起こしました。しかし、その後の数日間、ほとんどのTV局は、何も壊れていない綺麗な建屋映像をたくさん流しました。「資料映像」と画面隅に小さく記したTV局はまだいいほうで、それさえ無いTV局も。完全なる報道規制でした。

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「爆発の恐れがあると発表されました」とアナウンサーが話している時に、爆発前の綺麗な建物を「資料映像」として流し、視聴者に「建物も壊れてないし、大したことないな」と思わせる、というのがTV局側の意図だったのでしょう。でも、外国通信社の映像などで原子炉建屋がぐちゃぐちゃに壊れていることが明らかになりはじめた頃から、日本のTV局でも映像解禁になりました。要するに、誰かがある時点で報道を禁じ、またある時点からはオッケイしたというのが見え見え。

いったい誰が何の目的でそんなことをしたのか? 行政当局なのか、それとも、当局に阿るメディア側の自主規制なのか、あるいはメディアに自主規制を強いる広告代理店の圧力なのか。その背後にいるのは東電などの電力会社なのか、それとも原発マフィア(ゲンシリョクムラ)なのか。

従来サブリミナル映像で洗脳していくっていうのがその道の手段だとされてきましたが、今回のはサブリミナルどころか、画面いっぱいに堂々と流すんですから自分がマヤカされているなんて考えた人は少なかったはず。何事も堂々とやればバレないということでしょうか。

「壊れていない建屋」を何度も何度も見せつけられると、本当は建屋が爆発して放射線を周囲にまき散らしているという事実を忘れてしまいます。結果、原子炉破壊・メルトダウンによるパニックを回避できた、うまくいった…とほくそ笑んでいる連中がいるのかもしれません。そして、その連中が誘導したのは、今に続く「茹でガエル状態の私たち」だったというわけです。このままだと、つまり怒りを忘れたままでいると、ホンマに茹であがってしまいかねません。

ところで、マヤカシ、ゴマカシ、ダマシの技術はいろいろあります。下記はその参考書の一部です。騙されたくない人は、力の強い者たちが活用するダマシの技術について知っておくのも生きるための知恵でしょう。