脱原発で家にソーラーつけた人はいるのか? はい、いますよ。

.opinion 3.11

某ブログで「ところが自宅にソーラーを取り付けた、という反原発運動家に僕は一度もお目にかかったことがない」と出ていましたが、書いた者の周りにいないというだけ。反原発運動家というのがどんな人のことなのか知りませんが、原発いらんということなら、私たち夫婦はまさにその理由で「ソーラーを取り付けた」者たちということになります。実際、一昔前にソーラーつける人って反原発脱原発が普通だったんじゃないですか。

・・・・・・・

1998年に自宅を建てようと思い立ち、どんな家にしようか、かなり考え込みました。家は買うのではなく作るものだと悟り、自分の空間として自分たちらしさをどう実現するのかという目標を立てたら、屋根の上にソーラー発電というのはそんな気負いもなく出てきたスペックでした。

問題は費用です(苦笑)。当時は発電能力1kW当たり100万円というのが相場だったので、基本設計で考えた3.6kWでは360万円かかってしまいます。でも、これは譲れません。まぁちょっと高めの車一台分で太陽の恩恵を享受し、原発いらないという意思表示ができるのですから、ある意味では安いもの。そんなこんなで、なんとか他のスペックを削って捻出しました。

面白いのは実施設計を手伝って下さったエルガの桜井薫さん。この人を紹介してくれたのは雨水利用の第一人者である建築家の佐藤清さんでしたが、後で聞くと桜井さんは東北大原子核工学出身。その同級生には今話題の小出裕章さんがいるそうです。いろんな人がいろんなところで繋がっているんですね〜。

桜井さんは日本だけでなく世界中にソーラー発電などの普及に努めていますが、それは脱原発という大いなる目的があればこそ。そんな人にソーラー工事を手伝ってもらったのも何かの縁だろうと思う次第。

また、工事ではエコテックの林さんや岩井さんにも手伝ってもらいました。林さんは琵琶湖の環境保全裁判をいっしょに担ってきた大津の清水さんの奥様の弟さんだとずっと後で知り、こちらも奇妙な繋がりに驚きました。

というか、エコな世界の人間関係がそれだけ狭いのかもしれません。そういう意味では某ブログの勝手な決めつけは、その人の繋がりの中にエコな人たちがいなかったということであることを副次的に証明しているのかも(やっとまとまりましたね)。