プリツカー

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プリツカー賞って知っていますか? 今年このプリツカーという名前を聞く機会が2度ありました。一度は陶芸家の小林勇超さんから。もう1つは金沢の21世紀美術館設計の建築家ユニットがこの賞を受賞したというニュースを聞いた時です。

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ウィキペディアによると、「プリツカー賞(The Pritzker Architecture Prize)とは、アメリカのホテルチェーンハイアットホテルアンドリゾーツのオーナーであるプリツカー一族が運営するハイアット財団(The Hyatt Foundation)から建築家に対して授与される賞」だそうです。この賞、「建築界のノーベル賞に譬えられる程の権威を認められている」とも。

今年2010年のプリツカー賞は、金沢21世紀美術館を設計した建築家ユニットの「妹島和世+西沢立衛/SANAA」に与えられました。この美術館を訪れた方ならわかりますように、なかなか粋でアートな雰囲気の場所ですが、その設計者らが世界的に評価されたわけですから、金沢としても誇り高い。

さて、このプリツカー本家が信楽の小林さんの作品に目をつけたらしく、小林さん宅を来訪し、大壺製作を依頼したとのこと。

Six Degrees: The Science of a Connected Age (Open Market Edition)ひょんなことから友人の親戚筋にあたる氏と知り合って早10数年。拙宅を知っている人なら、玄関先にある壺が小林さん作だし、湯飲みなどもよく使っていますから作風はわかるかもしれません。その小林さんに目をつけたプリツカーという人物に妙に興味を覚えたのが今年の春先。その後、金沢21世紀美術館との関係を知り、世界はまるでシックス・ディグリーだなぁと思った次第。

その小林さんに対するプリツカーの注文は人の背丈に迫ろうかというような大壺で、小林さんとこの登り窯でも出し入れが厄介で挑戦に次ぐ挑戦となったそうですが、なんとか完成の目途が立ったとの話を先々月知ったばかり。良かった良かった。

上はこの10月に三ノ宮で開催された小林さんの個展で購入した鉢