フィルとシンフォニー

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先日書いたベルリンフィルの話の続き。ググってみると来夏にはベルリンフィルだけでなく、ベルリン交響楽団もやってくるようです。えっ、同じじゃないのと思った人へ、ベルリンフィルとベルリン交響楽団は別モノです。ついでにいえば、前回取り上げたウィーンフィルとウィーン交響楽団も全く別。なぜそんなことを言うかといえば、私自身が30年位前に勘違いしたことがあるから(笑)。今回は間違えやすい紛らわしい楽団名について。

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都市名を冠にした音楽楽団はたくさんあります。ベルリンもその例に漏れず、ベルリンフィル、ベルリン交響楽団、ベルリン放送交響楽団、ベルリン室内管弦楽団等々・・・、知らなければ皆同じだと思ってしまいそうです。

個人的経験談を1つ。1995年にウィーンのコンツェルトハウス(コンサートホール)で音楽鑑賞しました。当時のメモには620オーストリアシリングとあるので約5000円。前から7列目10番11番という良い席でした。円安かつ現地物価高の今ならこの約3倍でしょうか。

肝心の演奏は素晴らしく、さすがウィーンフィルだなぁと思っていたら・・・。後で楽団名をチェックすると、ウィーンシンフォニカー(交響楽団)。あれっ、ウィーンフィルじゃない。調べてみると、ウィーン交響楽団もウィーンフィルも同じコンサートホールをベースにしており、当日の演奏はウィーンフィルではありませんでした。あらら。

似たような楽団名はホンマにややこしい。その経験からいえば、来夏やってくるベルリンフィルにも要注意。というのも、5月にはベルリン放送交響楽団、6月末にはベルリン交響楽団が来日するからです。ベルリンフィルと勘違いする人は昔の私と同じく皆無ではないかもしれません。

さて、本家ベルリンフィルが来夏に河口湖へやってくる件。ドイツでの野外コンサートの写真を見ると緑いっぱいの森の中での演奏会です。一方、河口湖のステラシアターは壁付き天蓋付きの演奏会場なので、壁と天井を開けないと屋外ステージとはなり難い。

ベルリンフィルの野外コンサート風景

河口湖のステラシアターは客席の正面、つまりステージの後壁を開ければ富士山が見えるので絶好の景色らしく、ネットサイトではそういう写真も出てきますが、今までそういうのはあったのか。毎年9月に辻井伸行さん達のピアノフェスティバルに出かけていますが、天井を開けたことはあっても壁が開いたことはありません。だとすると、ドイツの雰囲気とはかなり違います。

ステージの後ろの壁を開ければ富士山が見えるという素晴らしい会場ですが、こんな演奏会は現実にあるのでしょうか。

おまけにすし詰めのコンクリート床の座席に2時間座り続けるのは少し苦痛あり。いくらベルリンフィルといっても4万円も5万円もとるような設定だったら私は尻込みします。指揮者が最近何かと話題のドゥダメルさんなので興味津々なのですが、もしも聴くなら大阪か名古屋の方がいいかも・・・と悩ましく考える次第です。