今日のルーブルは40％強の急落で過去最安値の1ドル119ルーブルをつけています（ルーブルの暴落）。ロシアの対外資産凍結で欧米諸国の足並みが揃ってきたことを受けての動きです。要するに、先週末の国際決済システム（SWIFT）からの排除に続いてロシア中銀の対外資産凍結が打ち出されことで、ロシアは国外でルーブルを買い支えることができず、一気に暴落しているというわけ。この、やっとの変化に停戦和平への道が開けるかどうか。

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再々記しているように、事態の把握が難しくなったらお金の動きを見ろ、のウクライナロシア情勢版です。

ロシアがウクライナ侵略という暴挙に出て早数日。国連の安保理常任理事国が戦争を始めること自体、異様な事態ですが、国連が国際平和に全く機能していない証拠。思うに、戦争を始めるような国は拒否権を放棄させるというペナルティでもつけない限り、ロシアや中国がまた禁忌を犯しかねないのでは？

ウクライナに侵略したロシアですが、国際社会の制裁措置がだんだん足並みを揃えだしたことでロシアの通貨ルーブルが暴落してきました。予想通りというか、遅かったというべきか、まぁその辺はさておき、何が起きているのか整理しておきましょう。

Bloombergによると、国債市場でロシア資産と通貨ルーブルが暴落中。ロシアの侵略戦争に対する世界各国の金融介入措置を受けての反応が鮮明になってきました。ただし、制裁に参加しないと明言している中国などを除きます。

ロシア株 大幅安、ルーブルは対ドル最安値－中銀が為替介入へ Bloomberg 2022/2/24

ルーブルが過去最安値、中銀外貨準備の使用制限など制裁響く　　Reuters　2022/2/28

具体的に何が起きたか。本日28日時点で、1ドル119ルーブル。先週末は75くらいから85へ動いていましたが、今週になって一気にその勢いを増しました。まだ止まりそうにありません。（以下はxe.comから引用）

このままいくと、ルーブルが崩壊し、ロシア国内経済は深刻な停滞に陥るでしょう。当然、ロシア国内の株価は暴落し、物価は暴騰、ロシア国民の生活にも大きな影響が出てきます。ただし、ロシアも西側社会も国際金融的に一枚岩に乗っていることを考えると、西側社会も無傷ではすまないでしょう。

最初の戦闘でウクライナを手中に収めるというプーチンの思惑は外れてきました。昨日は火炎瓶の作り方をネットで流しウクライナ女性達がせっせと作っている映像を見てびっくりしましたが、本気の国民の志しは強い。ウクライナがんばれ。侵略ロシアが先に崩壊するのを願っています。