ワクチン落ち穂拾い 11月15日

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急激に感染者が減ったきたことを受けてウイルスが変異したとか死滅したなどと報じるメディアがありますが、きちんとした論文が出ているわけでもなし。厄介なものは消えくれという期待はわかりますが、取り上げるコメンテイターやメディアの良識と能力を疑います。そういった紛い物やガセ、フェイクから逃れるためには新聞テレビを(見るにしても)受動的に見ないこと。とくにTVを信じる傾向のある人はマヤカされやすいので要注意。さて、ここ数日の落ち穂拾いです。

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まずドイツサッカー。先日代表選手のキミッヒさんがワクチン接種を拒んでいることを紹介しましたが、そのドイツ代表が数日前から新型コロナ感染で厄介なことに・・・。

報道によると、「ドイツ・サッカー連盟(DFB)は9日、2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会欧州予選を前に、選手1人が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したことを受け、当該選手を含む5選手の隔離を発表」しました。別のニュースでは当該選手はジューレ(DF バイエルン・ミュンヘン)。本人は無症状のようですが、同チームの3人を濃厚接触者として離脱させたようです。

バイエルン・ミュンヘンといえば先のキミッヒさんが同チームということもあり、チームディレクターのビアホフ氏曰く、「健康が最優先」とし、ワクチン未接種問題をできるだけヒートアップさせないように尽力しています。ちなみに、ビアホフといえば20年前のドイツ代表。長身FWだったので覚えている人も多いのではないでしょうか(ザッケローニの元でセリアAの点取り屋)。

二つ目。ヨーロッパ各国で新型コロナウイルスの感染者が増えています。ニュースではデンマークやドイツ、フランスでの感染拡大を取り上げていましたが、写真や映像を見るとマスクをしている人は少数派。

市中にウイルスが存在する限り、いくらワクチン接種が進んでも完全防護にはなりません(有効率は100%ではない)。今現在ヨーロッパや米国で、いや中国でも感染が再燃しているのは、ワクチン接種が進んだことで安心してしまい、経済活動再開する一方でマスク着用を止めてしまったことに起因するのではないでしょうか。

思い起こせば、昨年から欧米で大勢の死者が出たのに日本をはじめアジアではなぜ感染者や重症化が少なかったのか、これが未だ解けていない。遺伝子が違うから免疫が違う等という理由で説明しようとする者もいますが、本当かどうか。それよりもまずマスク着用やキス・ハグなどの生活風習の有無などを問題にした方がよほどわかりやすいのではないか(私見)。

日本ではワクチン接種が進んでもマスクの装着率が90%を超えているとのこと。そういうことから考えれば、もし日本で今後感染禍が広がらないとしたら、マスク着用の重要性は無視できません。さて、どうなることやら。

三つ目。予想通り、というか当然の流れで欧米でワクチン未接種者に対する締め付けが厳しくなってきました。先週末報じられたオーストリアの規制措置がまさにそれ。

記事によると、オーストリア政府は11月14日、「新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、ワクチン接種を終えていない人を対象としたロックダウン(都市封鎖)措置を15日に導入すると発表」とのことです。昨今の感染再拡大を受けて、従来は国民全体に対するロックダウンだったのが今回はワクチン未接種者だけを対象にしたというわけ。

理由は本サイトでも記した通り、感染源としてワクチン未接種者が疑わしいこと、感染したら未接種者の重症化や死亡が想定されることを念頭に置いているから。ロックダウンなしだった日本では今後どうなるかわかりませんが、あまりに優柔不断だと「日本売り」がさらに加速するかも・・・。