H-racer

.EcoStyle

H-racer家を建てようと思った時、自宅のエネルギー源について検討。その時にソーラー発電を組み込んだのは、ただ単に太陽光で電気を作ろうと考えたのではありません。そのアイデアは既に書いていますが、それを目の前で実演してくれる模型が既に出ています。それもバージョン2になりました。

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今年から本格的に家庭用燃料電池システムが販売されます。でも、そのエネルギー源は都市ガス、つまり天然ガスとなっています。う〜〜ん、これでは石油が天然ガスになるだけで、化石燃料を使うエネルギーシステムとしては同じではないですか。石油よりも採掘年数が延びるとか、エネルギー効率が良くなるとかの言い分はその通りかもしれませんが、燃料電池の良さを生かしていない。

燃料電池の良さとは何か? 水素をエネルギー源にできる、ここです。

では水素はどうする? 現状では単体の水素を簡単に(家庭的に)手に入れる方法にうまいものがなく、石油や天然ガス、あるいは灯油みたいな化石燃料源から水素を取り出すというのが一般的です。でも、それでは無尽蔵のエネルギー源を前提にした究極のエネルギーシステムとは言い難い。

私が家を建てようと思い、いずれは燃料電池を使おうとあれこれ考えた時、考えたことは、

太陽光発電で得られた電気で水の電気分解を行い、そこで得られた水素を使って燃料電池をドライブし、熱エネルギーまで創出しよう

・・・というアイデアでした。

別段空想の夢物語ではありません。98年当時に既に家庭用に開発されたコンパクトな水素発生装置がありました。米国のベンチャー企業が作ったものです。たしかサイエンス誌か何かで見て、インターネットで確認したら、その会社のHPが見つかり、小躍りしたことを覚えています(数年後に消えたみたいで残念)。

そういう装置を使えば、先のアイデアは実現できます。とりあえずソーラー発電だけでも導入しておけば、いずれ燃料電池システムが登場した時には水素製造装置と併せて動かせばいい・・・と考えたわけです。でも、家庭用水素製造装置は未だ実用的なものが手に入りません。

ところが、模型の方がそれを既に実現してしまいました。それが先のH-racer です。最初のものはいかにも不格好だったのであまりにあまりでしたけど、バージョン2は格好良いスポーツカータイプのモデルになって蘇りました。水素製造装置も未来的なフォルムです。こういうのを見ると、私のアイデアもまだ死んでいないなぁと思う次第。さてさて、家庭に燃料電池を「本格的に」使える時代はいつになるのでしょうかねぇ。