DMAT DPAT PCR

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DMAT(Disaster Medical Assistance Team)は聞いたことがありましたが、DPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team)とは何ぞや? MとPの違いは、一方でメディカル(医療)で、もう一方はサイカイアティック(精神)。要するにDPATとはメンタルケアを専門とする医療チームで、感染症で活動するのは今回が初めてだったらしい。

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先のダイヤモンド・プリンセス号の感染封じ込め、及第点とは言い難い内容でしたが、それでも何とか終了。その時に活躍したのがDMATや自衛隊の化学部隊だというのは聞き知っていましたが、不勉強ながらDPATは3月4日まで知りませんでした。

医療行為を行うのがDMATの役目だとしたら、DPATの方は乗客のメンタルケアが目的。乗客は日々感染に怯え、巨大な船とはいえ閉鎖空間に閉じ込められているのですから、不安感が増しメンタルが問題になる、それに精神科医や看護師さんなどで組織したDPATが対応した、というわけです。

そのDPAT、感染者あるいは潜在的感染者のケアを行っていたにもかかわらず、下船時のウイルス検査(PCR)は参加者延べ552名中濃厚接触者の50名に限定されたらしい。そこで日本精神科病院協会は「全員のPCR検査の実施や人件費などを補償するよう、厚労省に求め」、今月3日になってやっと全員検査実施の回答が厚労省から得られたとのこと(出典はTBSニュース)。

日本精神科病院協会は併せて、下船後の「14日の待機期間について人件費などの補償も派遣元の病院に対して行われていない」と指摘し、「人件費などの補償やPCR検査の適切な時期での実施」を行わないと協力することが難しいため、厚労省へ早急な対応を求めています。

それにしても、DMATやDPATなどの医療団に対する待遇が酷すぎます。これでは進んで参加しようという医療関係者が出にくいのではないでしょうか。おまけに医療団への医学的ケアは必須なのに、それも不十分となれば尚更です。

またロジスティックス(後方支援)を担った自衛隊の部隊に至っては報道にほとんど登場してこないのはなぜでしょうか。関係者でない私でも歯痒い思いがします(余談でした)。

DMATにしろDPATにしろ、なかなか簡単にできるものではありません。乗客が大変だ何とかしたいという思いで我が身を犠牲にして危険な現場へ集まってきたのだから、それぞれの職場に安心して戻れるような手続きや環境作りをしてほしい。ウイルス感染のような非常事態は今後何度も起こることでしょう。精鋭的な人的資源で火急の状況に対応せざるを得ない事態に対して、関係者には然るべくの対処をお願いしたいものです。