トイレのハンドドライヤーは止めよう!

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新型コロナウイルス感染は市中感染の段階に入り、いろいろな場所で広がっています。判明しているところでは、東京で屋形船、千葉県・愛知県ではスポーツジム、大阪府ではライブハウスほか。どうやら、多くの人が密集する処が問題になっているようです。

これらの共通点は密集状態。汗をかく、大声を出したり唾などが飛び交う等々、ウイルスにとっては感染しやすい環境ですが、どうも私にはしっくりきません。はたしてそれだけでしょうか。それだけなら満員電車の方がより危ないのではないでしょうか。

一方、満員電車ではマスクをつけたりして警戒していますが、もし無警戒な場所や設備があれば、そこからの感染には無防備ということになりかねません。そんなことを考えていると・・・、あるモノが浮かんでしました。

それは、トイレのハンドドライヤー(温風ジェット乾燥機、あるいは温風式乾燥装置)。いくら手洗いを励行しても、手術前の手洗いのような丹念な方法で行う者はほとんどいません。多くの場合、手指には細菌やウイルスが残っているでしょう。そういう場合、手洗い後にハンドドライヤーを使うと、勢いのある風で細菌やウイルスをトイレ室内にばらまいてしまいます。

国や専門家は「石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い、できる限り混雑した場所を避けてください」と云いますが、それは第一に大切なこと。でも手洗い後にハンドドライヤーで細菌やウイルスを吹き飛ばして自分や他人に感染させていたら元も子もありません。

念のためにインフルエンザ感染対策をチェックしてみると、国立感染症研究所のマニュアルではハンドドライヤー(温風ジェット乾燥機)は使用禁止になっていました(国立感染症研究所 新型インフルエンザ対策行動計画 p.18より 赤線は有田が追加)。私がネットニュースなどをチェックしている限りではトイレのハンドドライヤーに言及したものは見ていません(テレビや新聞で既に使用禁止を推奨しているのなら余計な話でした)。

国立感染症研究所 新型インフルエンザ対策行動計画 p.18より (H21年4月27日施行 H25年改正)

ハンドドライヤーは感染の拡散装置。今回の新型コロナウイルスでは飛沫などが問題になるのでハンドドライヤーはより危険と考えるのがベターです。職場や映画館、あるいは各種店舗でハンドドライヤーがいまだに使われているのなら直ぐさまストップさせましょう。もし不幸にも動いているなら、近くを通りかかる時に息を止めるなり、できるだけ離れて歩くなりの対処をとって下さい。いろんなモノにご用心という話でした。