新型コロナウイルス死亡者(27日現在)

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4+1 → 4+3 → 4+4。だんだん増えてきたコロナウイルスでの死亡者数。7人の死者と書こうとしていたら、昨日8人目の死亡(北海道)が報じられました。26日までに7名の死亡が報じられていましたが、厚労省の公式発表(26日時点)では1名。この差はいったい何か。
もう1つ。ウイルス検査の偽陽性、偽陰性について。現在のPCR検査では検査で感染の白黒がつけられるわけではありません。大手マスコミの不理解はもとより行政当局にもこの事実を軽視している人たちが多いのでご用心。

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昨日の朝、ネットで報道チェックしていた連れ合いがもう7名も国内で死んでいるよと云うので、あらそりゃ変だ、昨日の時点での厚労省の発表では1名だったと応えた後、念のために死亡者の数を数えてみることにしました。そうすると、統計数字の違いの理由が判明しました。

まず26日時点での厚労省の資料(新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年2月26日版))では以下の通り。ただし、表中赤丸は有田が付記。

赤丸で囲んだ死者1名とは感染した東京のタクシー運転手の80代の母親(神奈川県在住)のことでしょう。では他の6名は?

厚労省の資料をよくよく読むと、クルーズ船での発生状況については「WHOの各国の発生状況の報告において、日本国内の発生件数とは別個(その他)の件数として取り扱われています」とし、国内の死亡者とは別扱いになっていることがわかりました。統計数字を読むのも但し書きまでチェックしないとよ〜わからんという話です。

じゃ計算し直し。クルーズ船関連で死んだのは現在までに4名ですから国内3名(26日時点まで)を加えて計7名となります。今朝厚労省サイトを確認したところ、昨日お昼時点での厚労省発表では死者3名になっていました。これが先の国内で7名亡くなったという話ですが、昨日また1名死亡しているのでプラス1で8名死亡になりました。

それにしても、これだけの数字でよく抑えられているなぁというのが正直な感想で、関係者の尽力に感謝する次第。また、死亡した方々の年齢は非公表の1名を除き全て80代、持病や免疫状態が低下した人たちが被害に遭っているようなので、高齢者や免疫関係の疾病や病気上がりの人は特段の注意が必要です。

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もう1つ、検査の精度というか正確さについて。医学検査で完全に白黒つけるのは難しく、今回のCOVID-19のウイルス感染を見つける検査でも完全ではありません。したがって、検査でクロ(陽性)になっても実は陰性かもしれないし(偽陽性)、逆にシロ(陰性)でもクロかもしれません(偽陰性)。がんの検査でもいっしょ(余談)。

たとえば、検査で陰性の人がホンマはクロだったら感染しているわけですから(偽陰性)、後日症状が出てきたり、隔離から開放後に普通の社会生活の中で他の人に感染させてしまう危険性があります。感染症の専門家はこのことを念頭に置くがゆえに、隔離解放後2週間程度の安静や世間との接触見合わせを求めているわけ(統計的な推測)。

ところが、専門筋でもこの事実を軽視する向きがあります。たとえば、昨日報じられた大阪府の40代女性の感染例では当初陽性だったのが陰性になったので安心していたら、その後ノドの違和感や胸の痛みが出てきたため再度PCR検査を行ったことろ陽性(クロ)。

ある専門家は再感染や臓器などにウイルスが潜む「持続感染」の可能性を指摘し「陰性となって退院した後も、再び症状が出れば再検査を行うことが望ましい」(日経新聞他)と指摘しています。陰性になっても痰などの中にウイルスが潜んでいる危険性があるので持続感染はあるでしょう。でも、検査が偽陰性だった可能性についても言及すべきではないでしょうか(検査絶対視への注意喚起)。

引っかかるのは大阪府市の動き。大阪や京都には感染国からの旅行者が現在でも大勢やってきているのに感染者がほとんど出てこないのは何か奇妙です。「現在、広く流行が認められている状況ではありません」と云う一方で、集会イベントは開催中止や延期にしたり、大阪市の幼小中学校は二週間休校にしたりで、過剰反応とも思われるほど。なぜ?

ホンマは感染被害が広がっていることを当局は知っているのかと疑いたくなります。また、和歌山の済生会有田病院のように病院勤務者に感染者が出てくると病院閉鎖になったり、感染者が出たお店では営業停止になったりするのを嫌って、一部では患者隠しが横行しているのではないかという噂も出ています。感染状況が深刻化していないことを願うのみ。

今年もまたボケが咲きそう。