LH KIX MUC

.Travel & Taste

関空から発着するルフトハンザ航空の行き先はミュンヘン。当初はフランクフルトだったのが昨年から変更されていることに昨日遅まきながら気づきました。浦島太郎な話です>私。調べてみると、その変更には昨今の航空業界を巡る事情があるようです。

・・・

関空の経営が怪しくなり、2015年にオリックスとフランス企業に運営委託された関西空港(KIX)。その後、時代は変わるで、昨今は中国などからのお客さんがたくさん入国し賑わっています。

中国系の旅行者が多くなってきたのは日本だけではありません。ヨーロッパにもたくさんの中国人などが押し寄せているため、イタリアのベネチアやスイスの観光都市などが混雑を極めているのは衆知の通り。

記事はtravelwatch

この状況は航空業界にとっては特需のようなものですから、ルフトハンザ(LH)がハブ空港にしていたフランクフルトでは手狭になってきたせいか、アジア方面のハブ空港はミュンヘン(MUC)を選んだとのこと。おそらく中国などの旅行客に対応するための方策なのでしょう、きっと。

ちなみに、LH、KIX、MUCは国際航空運送協会(IATA)で使うコード。知っていると予約や検索の時に便利です。

その結果、昨年から関空からヨーロッパへ飛び立つルフトハンザはまずミュンヘンに入るようになりました。調べてみると羽田からはまだフランクフルトへの直通があるようですが、ほとんどはミュンヘン行き。フランクフルトをハブに使ってきた者からすると隔世の感ありで、ちょっと驚き。

航空業界も様変わり。LCCの登場で大手エアの経営が怪しくなってきたかと思いきや、中国系旅行者の大幅増という特需でまた大きく変化し始めています。一時は消えていたKIXからウィーン直行線も復活するという噂もありで、そうなると嬉しいですね。

ただ懸念は旅行客が殺到すること。今回の新型コロナウイルス事件もいずれ終息するでしょうから、その後はまた中国系観光客が世界を席巻するでしょう。その時に再来するコミコミな観光地を想像すると、外国への足が遠のいてしまう私です。