山形どうした!

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山形をめぐる話題。まず、数日前山形県唯一の百貨店が閉店することが報じられていました。消費の冷え込みかと思いきや、強欲ファンドによる利益の毟り取りなどが背後にあるようでホンマにややこしい。2つめ、故・井上ひさしさんが手がけた山形県の演劇場が閉鎖の危機にあるらしい。3つ目は山形大学の飯豊研究センターが閉鎖を検討しているそうな。いろいろ事情はあるのでしょうが、大丈夫か!? 山形県。

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私たち夫婦は毎年1月その年の旅行計画をあれこれ考えます。どこに行こうか泊まろうか、何か美味しい食べ物はありそうか、どこの景色が印象的で面白そうか等々を考えるのが毎回の楽しみで、出かける前からワクワクします。ということで、今夏は裏磐梯から北上し、山形市鶴岡市そして新潟をブラブラしようと考え、交通手段や宿の手配をちょうど終えたところです。

その時に気づいたことが1つ。ビジネスホテルを除くと山形や鶴岡、新潟のホテルは土曜日の宿泊をほとんど受け付けていませんでした。あるいはすべて満室つまり詰まっていることにしているのです。

7月のある土曜日に泊まりたいのですが本当に部屋はないのですかと尋ねると、既に結婚式などの予定が入っており親族関係の部屋割がまだ、あるいは例年土曜日には結婚式や各種宴会の予定が入るのでとりあえず土曜日の一般予約をやめているとか、そんな理由でした。要するに宴会需要を優先しているというわけ。地方のシティホテルの実情がそうなのでしょうが、これでは観光客を積極的に受け入れるのには無理というものでしょう。

こんなんではアカンやろ大丈夫かと夫婦で言い合っていたところ、飛び込んできたのが先の百貨店閉店などのニュースでした。

1つ目は山形県唯一の百貨店「大沼」を経営する大沼が破産し、江戸時代創業の老舗デパートが閉店することになりました。負債総額25億円。

昨今の消費の冷え込みに加え、郊外型ショッピングセンター等に客を奪われたことが原因かと思っていたら、ある記事によると、支援していたファンドがコンサルタント料と称して出資金をがっぽり環流させていたこと等が背後にあるとのこと。利益を上げてもハゲタカファンドに毟られてしまっては経営再建は覚束ない(残念)。

(出典は さくらんぼテレビ 破産申請の百貨店「大沼」・ファンドへの経営譲渡後に迷走 地元幹部社員と対立・社長交代も2年間で4回 山形

2つ目は井上ひさしさんが手がけた劇場の「シベールアリーナ」が資金難で閉館の危機に陥っています。この劇場は地元の洋菓子会社シベールの創業者がお金を出して建てたもので、場所は山形市蔵王にある菓子会社の敷地内にあるらしい。

当該サイトを見ると当劇場ではいろんな催しが開かれ、県民が地域文化の拠点と捉えていることがわかります。でも、そういう人たちの絶対数が少ないのでしょうか。

井上さんやシベール創業者の志しが活かせないのはなぜなのか。私にはわかりませんが、確実なのは文化をないがしろにした社会からは活気がなくなります。スポンサー探しが続いているようですが、一部の企業や篤志家に頼るのではなく庶民が経営参加する方策はないものでしょうか(税金対策なども含め)。

3つ目は研究施設の閉鎖。山形大学が山形大X飯豊研究センターがこの3月で閉鎖される予定らしく、「センター整備をはじめ関連事業への投資規模が30億円余りに上る町や、関係者に波紋が広がっている」(河北新報)とのこと。

今回の閉鎖の裏にもいろいろありそう。たとえば、以前ここのセンター長がパワハラで処分を受けるという事件が起きていますが、山形大学は事件を減給1万円で済ませています(田中圭一郎氏の現代ビジネスの記事参照)。パワハラ事件で評判が落ちた部署を消すことで事件そのものに幕引きを図ろうとしているのでしょうか。

本家の山形大学自体がアカハラで学生自殺という悲惨な事件を引き起こしており(ひどい話だ)、現在係争中という有様なことも関係しているのでしょうか。

いろんな吹き出物が出てきた山形県。ハゲタカや無責任な利権官僚等に庶民が食い物にされないように願う次第です。