関電収賄事件 面白語録

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先週発覚した関電収賄事件、会長以下幹部社員20人に3億2千万円もの裏金が回っていたという事件を巡って、関係者から珍妙なコメントが飛び出してきました。何が問題なのか、違法性なんかないはずという気持ちが見え見えで、彼らは会社法を知らないのか、それとも罪の意識が欠落しているのか。(追記:高浜町副町長発言を追加)

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一番笑ったのは経団連会長中西会長のコメント。

「詳細な情報が分かっていない」としたうえで、「八木さんも岩根さんもお友達で、うっかり変な悪口も言えないし、いいことも言えない。コメントは勘弁してください」と語った。(朝日デジタル 9月27日他)

自分の立場が理解できていないみたい。コメント勘弁の理由が「お友達なので悪いことも良いこともいえない」と他人行儀なのは、日本を代表する経団連の会長としてはあまりに寝ぼけています。

この会長、原発推進企業の一角である日立製作所会長で過去にも原発擁護(つまり会社の利権擁護)を繰り返してきましたが、今回の薄っぺらなお仲間発言は、関電コマーシャルにも出てくる「みんな仲間」の企業群で進めている原発の危険性まで匂わせてしまいました。

次にご本家の関電の八木会長。

「個人的なことについては答えられない。午前中に社長が会見をするのでそこで聞いてください」(産経新聞9月27日

今回の収賄は原発建設を進める関電と地元高浜町の企業とのお金のやりとりですから、個人的な中元歳暮ではありません。言い逃れしたつもりかもしれませんが、社会常識からすればアウト。また、

「受け取りを断ると、激高された」と説明。金品は社内に置かず、大阪府内の自宅で保管・・・(毎日ほかいろいろ)

良好な人間関係を維持するために受け取っていたというのは、そもそも利権フィクサーとの関係を維持したいということに他なりません。関電と高浜市との醜い関係を継続することについては「当たり前のこと(あるいは必要悪)」と考えていた証拠です。

一方の高浜町はどうか。

「ただただ驚きでした。退職されて33年経った方が…。『行政の現役時に何か行政の仕事の延長で』とは受け取っていませんので、一個人になられてからのことだと思っていますので。」(高浜町 岡本恭典副町長)(MBS 9月27日

と、まるで他人事。現役時ではないから行政には責任がないというのは役所の常套手段。これなら辞めた有力者経由で今後も贈収賄ができる、というのと同じ。こんな醜悪な町には近寄りたくないなぁ。

関電副社長の豊松氏

最後に、今回の収賄で一番金品を貰っていたとされる関電副社長の豊松秀己氏。ネットでチェックすると、フランスから国家功労賞をもらっていました。関電とフランスの原子力産業との交流に貢献した功績とのこと。こういう人物らによって原発が作られていることを考慮すると、やはり原発事業の透明性や安全性には大きな欠陥があることになり、次の大事故が(心から)心配です。

もう1つ。
先週末に事件が発覚して関電の株価が6%弱ドロップ。新聞では事件の影響のように伝えていましたが、当日は配当落ちの日で半期1.9%何某かのドロップが含まれるため実質的には4%ダウン。いかにも影響があったかのように報じる方が受けがいいからでしょうが、正確ではありませんでした。(追記)30日11時過ぎ現在、さらに7%近くドロップ中。