2019年 道東 その1

.Travel & Taste

母の容態が心配だったので今年の夏休みは海外旅行は止め。母は4月に亡くなったので結果的には計画していても問題なかったのですが、それは結果論。ということで、今年は行ったことのない道東、つまり北海道の東側を回ってみました。

土地勘のない所なのでどうなることかと思っていたら、美味しい食べ物あり、初めて遭遇する動植物ありでなかなか見どころ多い楽しい旅になりました。備忘を兼ねて記しておきます。(追記あり 7/30)

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関西から北海道に行く手段は、徒歩あるいは鉄道か船、そして飛行機となります。徒歩は非現実的、限られた休みを考慮すると鉄道や船では時間がもったいないで飛行機がベストですが、関西からは新千歳空港までの路線しかありません。

地方空港に行こうとすると伊丹や関空から羽田経由にするか、新幹線で新橋まで行って羽田から飛行機という経路になってしまいます。面倒ですな〜。ということで、新千歳に入って後はレンタカーで回ろうということになりました。

今回の旅の訪問先と経路は下図の通り。

1日目は帯広北の十勝川温泉の三余庵。これが温泉よし、食事よし、サービスよしのパーフェクトで予想外に素晴らしく、機会があれば再訪したいところです。

2日目は釧路湿原西側経由で霧多布湿原近くの浜中へ。
3日目は宿のオーナーのガイドで霧多布湿原のカヌーで回りました。運が良かったのか、湿原で丹頂鶴のつがいやオジロワシ等々を見るという得難い経験を得ました。

3日目と4日目は弟子屈(てしかが)の屈斜路湖畔のオーベルジュに宿泊。雲海見物などでゆっくり。訪れた湖畔のアイヌ博物館で漫画の「ゴールデンカムイ」を応援しますというメッセージを見て、帰宅後全巻読破。博物館と漫画でアイヌ問題の知識が増えたのは今回の旅の収穫の1つでした。

5日目は北見の薄荷記念館経由で、上川町森のガーデンに併設された「フラテッロ・ディ・ミクニ」へ。フランスの3ッ星でマルコンというレストランがありますが、景色もお料理もこちらの方がずっと良かった。おまけに値段がリーズナブル! 

ニンジンやカブ、アスパラの味が力強く、まるでお肉が添え物でした。

一番驚いたのが野菜の味が力強いこと。鮮度も良さもあるのでしょうが、関西で楽しむ味よりもずっと濃い。というか、大地の勢いを感じました。また、それを活かす宮本シェフらの腕が素晴らしく、フロアのサービスもこの上なし。私がミシュランの調査員なら間違いなく最高ランクをつけたいくらいで、旭川や北海道に住んでいたら年に数回は行きたいところ(残念)。ホンマに北海道の人が羨ましい。(追記)

6日目と7日目は富良野でブラブラ。青い池を訪れたり、コマーシャルに出てきた木々のある場所やお花畑を回ったりで楽しみました。でも、韓国系や中国系の観光客の多さにちょっとびっくり。

旅に出ると知らないモノゴトに遭遇する楽しみあり。今回の道東の旅も堪能しました(ラッキー)。これがあるから旅は止められない。

(追記)ミシュラン北海道 2017によると、フラテッロ・ディ・ミクニは1つ☆+二本フォーク。お店の造作や調度品等でランクを考えるのではなく、そして私の好みでいえば、フランスのローカル三☆よりもずっと素晴らしいと考えます(きっぱり)。