雨水設備仕様

.EcoStyle

有田宅で使っている雨水利用設備です。


*地下雨水タンク
雨水を集めて容量1000リットルの地下タンクへ入れています。モノは農業散水用のポリエチレンタンクです。基礎はコンクリートでがっちり固めていますが、取り出し口を垂直方向からにしておけば、少々傾いても大丈夫なはずです。

*簡易沈殿槽

屋根雨水は雨樋を通って、まずこの沈殿槽へ入ます。 雨樋ひとつひとつにゴミ除去装置をつけてしまうとメンテが非常に面倒ですので、工事を担当した(株)パイオニア設備工業の福岡代表と相談して、 業務用排水処理に使うトラップ槽を採用しました。 便利ですので、どうぞ真似して下さい。

一般のトラップは上下迂流の沈殿槽だけですが、
第一槽にカゴを入れて大まかなゴミをとり、 第二槽は不織布でろ過、 第三層は木炭を入れています。 なお、この仕様は暫定なもので今後様子を見ながら 変更するかもしれません。

*井戸ポンプ
これを使って地下タンク内の水を汲み上げ、 水洗トイレへ送水します。
川本製作所製のN3-136SH、130Wで周波数60Hz、 単相100Vのヒーターつきという仕様です。
一般の2F建てなら、これで十分でしょう。

定圧ポンプなので、トイレ排水レバーを動かした時だけ働きますから、電気代は知れています。

*汲み上げ手押しポンプ
通称、ガチャポン。
昔の井戸ポンプとして一般的なものです。
撒き水に使う時に地下タンクの水を汲み上げるために設けましたが、もともとの目的は、地下に水があることを明示するためのオブジェとして考えました。
結果、面白い雰囲気になりました。これもお薦め。
川本製作所製、#877000133です。

*天水尊
雨樋のうち、1本は地上置きの雨水タンク
(250リットルタイプ)に貯めています。
タンク上部にあるのは簡易ろ過装置。
水量が少ないので庭の撒き水に1回100リットルも使うといっきになくなりますが、2,30リットルなら1週間は保つでしょう。
タンクとろ過装置、設置手間を入れて10万円前後。

*パッコン(雨水取出口)

さらに、第三の雨水取り出し方法。
雨樋の縦樋を一部切って取り付けるだけで、雨水が手に入る優れモノです。
コスト的には最もリーズナブルで、気軽に採用可能。受けるタンクや容器を工夫すれば、貯水量も大きくできるので工夫次第。

(株)タニタハウジングウェア 製