『あぶない水道水』第5刷へ
1999/12/29
拙著『あぶない水道水』が5刷になったとの連絡を三一書房の担当者から連絡がありました。
あら、三一書房の例の紛争がもう解決したのかしらんと小躍りしましたが、噂によるとまだ労使紛争は続いているそうな。作者も読者も脇に追いやって喧嘩したら誰からも見向きされないままですから、早く決着してほしいもんです。
で、私の本の話。もともと内容が難しいものを表現だけ簡易にしただけで、構成も論文タイプで組んだので、決して読みやすいとは言い難い。あれが1万5千部以上も出ていることに本人自身が驚きを禁じ得ません。たぶん、タイトルに騙されて買ってはみたが、最初のパラダイムで躓いたという人も多いかもしれません。対処策としては、2章から読めば入りやすいし、浄水器やミネラルウォーター等興味のある所だけ拾い読みしても得られる知識はかなりになると思いますが、どうでしょうか。
その昔、とは言っても私の学生時代ですが、松下竜一さんの「豆腐屋の四季」が2千部刷っても売れ残ってしまい、泣く泣く裁断されるとの話を読んだことがありました。そのことを連れ合いもよく覚えていて、あの松下さんのが2000売れないのに、私のが1万数千も出るなんてウソや・・・とのこと。たしかにそういう気もします(苦笑)。でも、まぁ、内容のない本でも百万部出ることだってあるのですから、本は部数ではなく内容だと気張っているこの頃です。
実はこの 『あぶない水道水』の続編を違う出版社からもっと読みやすい形で出そうとの企画も出ています。既に動いている執筆との関係でなかなか手をつけられないのが難点ですが、水道法の改訂や鉛対策の矛盾、新しい微生物汚染など書きたい内容はたくさんです。