久しぶりのオーストリア語

.Travel & Taste

ここ数ヶ月オーストリア語(ドイツ語)のサイトを見る機会が多く、ほとんど理解できない自分に苛立っています。昔は理解できた、というわけではありません。むしろ逆で、理解力は今のほうが上でしょう。でも読めなくても何とかなるさ、と昔は開き直っていたのが最近は慎重になったのか。余計な知識は垢のごとくで、怖いもの知らずの積極性を減じるのでしょうか(苦笑)。

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オーストリア語はドイツ語のようであり、そうでもなし。微妙なところで違いがあります。たとえば、「こんにちは」は、ドイツ語ではグーテン・ターク(Guten Tag)ですが、オーストリアではグリュス・ゴット(GrüB Gott)。挨拶の初っ鼻から違います。

オーストリアのネットサイトを覗いていると何か読みにくいなぁと思って独語の辞書を引こうとしても出てこないことが多々。日本の方言よりもずっと離れていそうですね。ちなみに、以前説明したようにMacのキーボード設定も別々です。

さらに面倒なのは昔は慣用句だと思っていたのが、最近は違うらしい。代表例は「お勘定して下さい」です。

80年代の旅行案内では「ディー レヒヌンク、ビッテ」(Die Rechnung bitte)と書かれていましたが、最近のを見ると、「ツァーレン、ビッテ」(Zahlen, bitte )が普通のようです。最初のは「勘定書きをお願い」と表現が固いのに対し、後者は「お勘定してね(計算してね)」という感じでソフト。ネットであれこれ調べると、ひと昔前の人などは前者のままで解説していますが、最近のドイツを知っていそうな人は後者みたい。時代の変化なのでしょうか。

私はオーストリア語やドイツ語に堪能になりたいわけでもなし。街で最低限の用が足せればいい、レストランで美味しいモノが食べられればいいというタイプ。でも、言葉使いや基本的表現がわからなくなったり、あるいはネットで読むのが面倒になってしまうと厄介です。

てなことを考えていたら数日前にグーグルのブラウザー、Google Chromeがオンライン翻訳対応になっていることを知りました。どれくらいの腕になったのかチェックしてみると、何とまぁびっくり。かなり賢くなっていますわ、これ。

一例を示しましょう。あるレストランのメニューをオーストリア語(独語)でそのまま表示すると以下の通り。

menuD

これをGoogle Chromeの自動変換機能を使うと次のようになります。VORSPEISENは前菜ですし、細かい所に難ありなのですが、だいたいの雰囲気が掴めます。素晴らしい!

menuJ

このブラウザをiPhoneにインストールしておけば旅先のレストランで役に立ちそうですわ、ホンマ。