違憲政権は選挙で倒せ!

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先日取り上げた、戦争法案に対して衆議院で憲法学者が違憲だと陳述した件の続きです。自ら招聘しておきながら学者が思い通りにならなかった自公政権、奇妙な弁解や言い訳に終始していますが、それに対し当の学者らが15日に外国特派員協会で反撃。私が知ったのは田中龍作ジャーナルでしたが、他のをネットで漁っても出てきたのは東京新聞と産経新聞、HUFFINGTON POSTくらい。他にも出ていたのでしょうか。

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ご存じのように、日本の記者クラブは馴れ合いの巣窟。官房機密費等でマスメディア幹部を飲み食いさせているのは既に暴露されている通り。先の3.11でも東電&国との八百長まがいでしたが、今や戦争国家へ向けたアベフレンズ。でも、外国特派員協会は海外メディアが中心になるため、質疑もストレートで記者クラブのような馴れ合いはありません。(下は田中龍作ジャーナル

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この記者会見では、先の国会で安全保障関連法案(戦争法案)が違憲だと解説した憲法学者3人のうち2名、すなわち長谷部恭男氏(早大教授 憲法)と小林節氏(慶大名誉教授 憲法)が出席。ちなみに、小林氏は改憲派ですが自民党の法改正には反対という立場らしい。

安倍政権は数をたのんで強行採決するのではないかとのロイターの質問に対し、長谷部氏は「集団的自衛権の行使は違憲である。また他国の軍隊と自衛隊の一体化をもたらす。撤回しないなら選挙で倒すべきだ」と答えていますが、これには激しく同意します。また、小林氏は「(違憲だという)訴訟を準備している」と表明されていますが、その動向も気になるところ。

ただ、外国人記者相手だったせいか、あるいは自公政権に非難されたせいなのでしょうか、学者の見解説明というよりも、質疑の時に鬱憤晴らし的で攻撃的だったのがちょっと気になりました。

曰く、「ああいう狂ったことをやる政権」という言い回しや、「恐ろしいのは憲法違反がまかり通ると北朝鮮みたいになる。キム家と安倍家が一緒になる。自衛隊は米軍の2軍になり、経済的打撃も被る。国が破産する」等というのはちょっと悪のりです。

まぁ、学者のプライドを傷つけられて頭にきたということでしょうが、尚のこと冷静に学者っぽくても良かったのではないでしょうか。

ナチスを生んだのはヒットラー1人に責任があるのではなく、当時のドイツ国民の責任でした。今の日本も同じ。開戦への道を開くアベ政権を支えているのは多くの国民に他なりません。もしこの国が真性の戦争国家に変貌するのであれば、歴史の教訓に全く学んでいないことになります。そんなアベ支持の人たちに私は大きく幻滅し、人間キライになってしまいそう。