雲の影

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青い影といえばプロコルハルム。ですが、雲の影といえば誰を思い出すでしょうか?
前回Badfingerの「Carry On till tomorrow」を取り上げたので聴き直していると、「雲の影」云々という歌詞が出てくるのに気付きました。昔は聴き落としていましたが、「雲の影」といえば、やっぱりジョニ・ミッチェルさんの「Both Sides Now」。

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前回取り上げたBadfingerの「Carry On till tomorrow」の歌詞で、♪雲の影を超え… ♪ てなフレーズがありました。the shadows of the clouds、雲の影つまり雲の裏側の、さらに上空へ 虹の端っこを見つけるまで と歌詞は続きます。

これって当時話題になっていたジョニ・ミッチェルの「Coulds」というアルバム、とくにその中の「Both sides Now」という曲に引っかけたのではないか。そんなことを考えてしまいました。

ジョニ・ミッチェルの「Both sides Now」は知らなくても、邦題の「青春の光と影」と云えば記憶にある人は多いのではないでしょうか。邦題の青春は余計ですが、「Both Sides」を光と影としたのはなかなか巧い。日本ではジュディ・コリンズが歌うのがよく紹介されていたような気がします。

要するに、雲をいろんな方向から見てみたけど結局雲については何にもわからなかった、愛についても人生についてもそう……、そんな歌です。わかるようなわからんような、ある意味哲学的な歌詞になっています。この歌詞は私の高校生時代のお気に入りの1つでした。ちなみに、上に紹介するのは御本人の2000年版。ジョニさん、まるで上質ワインのように円熟しましたね~。お暇なら当初の60年代版と比べてみて下さいませ。

Carry Onを取り上げたおかげで、昔好きだった楽曲を聴き直すことができました。とくに、60年代70年代のアーティストが今でも反戦平和だったり(既に紹介)、立派に年を重ねていることを知り、何か嬉しく感じた次第。ということで、お裾分けのおまけで、CSN&Yの2006コンサートを扱ったものを付けておきましょう。