2006年を振り返って

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西洋歴2006年の今年は私にとってもいろいろなことがありました。予測できない展開があるからこそ面白いというべきところでしょうが、自身の命に関わる話も出てきたのは自分ゴトながらびっくりで、なんとか命を拾ったことに大きな感謝をしています。…


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・春先に興味深い(トンデモナイ!?)話が舞い込んできました。関東地域で「水道使用量が減ってきたため水道料金の値上げが始まる」というニュースでした。庶民の節水努力や自然環境への配慮にドロを塗りつけるような行為を行政が始めたわけですが、これはすなわち、過大な需要予測で無駄なダムを造り続け、大量の水を作り配る仕組みを構築してきたツケが表面化し、それを庶民に押しつけようということに他なりません。行政の失策責任は決して取られることはない証拠ともいえましょう。

 2006/03/24 水道使用量減で料金値上げ

 水問題研究者の看板を下ろした私でしたが、この件については(仕方なく)メディア取材に応じてコメントを朝日新聞や「ダ・カーポ」誌に出しました。

・7月31日埼玉県ふじみ野市・大井プールで小二女の子が吸水口に吸い込まれ死亡。原因はプール吸水口の蓋がはずれていたため…。プール設計や管理のずさんさが招いた痛ましい事件でした。
 その後調査したら全国的に数千ものプールがあぶない状態であることが判明し、はからずも私が指摘してきた『あぶないプール』の存在が未だ解消されていないことを世間に知らしめました。おかげで、当日からテレビや新聞雑誌などの取材が殺到し、テレビで私の姿を見た方々もいらっしゃったかもしれません。また、この件については本サイトで続けてコメントしています。

  埼玉県プール事故コメントはプール関連書庫からご参照下さい>

・個人的にびっくりしたのは自身の心臓病。9月初旬フィレンツェ郊外で最初に異変に気づいてからだんだん症状が悪化。10月30日に精密検査の予約に病院を訪れたら即入院そして手術となりました。病名は狭心症。心臓カテーテルの造影剤映像で唖然。心筋梗塞一歩手前の状態で、冠動脈がいつ詰まって死んでもおかしくないほどでした。
 予兆を察し病院キライの私を病院に送り込んだ連れ合いや、診察して下さったお医者さんの眼力、そして検査手術を行って下さったH医師、病院の医療スタッフの皆さん方のおかげで命を拾いました。
 手術というか、検査の延長のようなステント留置術は3泊4日であっけなく終わり、その後血管拡張剤の副作用で頭痛がひどかったものの薬を替えてなんとかこなし、この年末にはほぼ普通の状態にまで回復しました。医療技術の進歩の目覚ましさにも感激した次第です。

 さて拾った命をこれからどう使っていくか。無病息災が一病息災。病気になっていろいろ考えることもあり、オーバーに云えば人生の立て直しを考え始めた、この頃です。

蛇足ながら、今日は自然歴で11月12日。