今年の桜はそろそろオシマイ。東北や北海道はまだまだの処があるかもしれませんが、西日本は既に終わってしまいました。今年の桜、堪能しましたか。

皆さんは桜の花について、どんなイメージがありますか。桜はたしかに綺麗ですが、私にはもう１つ曖昧です。まるで桜の花を遠くから眺めた時、ピンクっぽい白がボヤッと浮かび上がってくるような感じ、とでも云えばいいのでしょうか。

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4月になると桜。桜が咲くと、季節が巡ってきたなぁと感慨深くなります。次に来る新緑の前振りでもありますから、何かが始まるようなワクワク感も醸し出します。桜というのは、日本の四季、季節感を代表する花であることは云うまでもありません。

私にとって一番古い桜の記憶は小学校2年の春。親の都合で４月の新学期最初に急に転校が決まり、桜咲く中、１年間通った小学校に別れを告げた時でした。山あいの小学校の校庭にある桜並木や桜吹雪が妙に綺麗だったことを覚えています。

花１つ１つが記憶にあるのではありません。ボヤ〜〜ツとした白い朧な、でも実にきれいなイメージです。転校に対する不安や期待というものが、余計に桜の美しさを際立たせたのかもしれませんし、後の記憶が勝手に儚いイメージを作り出してしまったのかもしれません。私にとっては桜といえば、このイメージです。

儚いといえば、この国は先の戦争の時、桜を軍人に喩えてきました。「同期の桜」というのがその一例です。なんで桜なんだと思っていたのですが、ある時戦時中の話を読んでいて、その訳を知りました。それは、「散る桜、残る桜も　散る桜」というものです（岡部伊都子「遺言のつもりで」に所収）。でも、桜は毎年咲くのに命は一回限り。綺麗だけど朧げな、桜の儚さを誤用した軍国主義が恨めしい。

それはさておき、一昨年前から写真（光画）にいたく関心を持つようになり、春は今年で２回目、桜も２回目。GXRの拡大映像が見える電子ファインダーで覗くと、目では見えなかった（見えにくかった）花びらの巻き込みや産毛などが、淡い光の中で輝いているのがわかります。桜ってこんな花だったのか〜と関心することしきり。一眼レフでは味わえなかったドキドキ感！に、ファインダーを覗いているだけで時間を忘れてしまいます。

写真は写真中央部をピクセル大にしたもの。実際にカメラの撮像素子に記憶されたものが上の写真ですが、Micro-NIKKOR 55mmってホンマによく写りますな〜。解像度だけなら現代レンズどころか、Leicaにも負けません。難をいえば、よく写る分、階調の深さが犠牲になっているような感じもしますが、図鑑や辞典的にはパーフェクトです。

ということで、あなたの桜のイメージは？