銀行の休日

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バンクホリディ(bank holiday)。直訳すると銀行の休日。長閑(のどか)ですな〜。でも、米語では違う意味があって、お金を引き出そうとしても銀行が開いていないので何にも打つ手なしという恐ろしき銀行の「休日」のこと。

ということで、銀行にまつわる英語を少し…。

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bank run はどうでしょうか?

銀行が走る? いえいえ、取り付け騒ぎのこと。お金を下ろす人が殺到して、銀行が上にも下にもテンヤワンヤということなんでしょう、きっと。

じゃ、bank walkは?

銀行が歩く? なんじゃこれ。 かくいう私もついさっきまで知りませんでした。
某雑誌にクルーグマンさんの談話が載っていて、このbank walkを「静かな取り付け騒ぎ」と称していました。どうやら造語のようですが、最近のギリシアやスペイン、イタリアの銀行事情を説明するのにピッタリのようです。つまり、まだ深刻な事態には陥っていないが、すぐそこにやって来ている、というような意味なのです。

御用メディアが問題にしない、あるいは触れようとしない話題にこそ厄介なものが潜んでいます。厄介な事実経過を隠してしまう常套手段としては、どうでもいい事件や事故を大仰に取り上げるというのがあります。そんな時には何か報じたくないことがあるのではないかとか、隠したいのは何だろうか、と考えるのがキモ。

さてさて6月17日はどうなるんでしょうかね?