原発の発電コストは安くない

.お知らせ 3.11

今朝、何気にTVをつけると、辛坊治郎さんの「ウェークアップ!ぷらす」(読売テレビ)。“原子力=コスト安”カラクリを独自検証して、原発は安くない、税金投入や保険等を入れると、むしろ高く付く、というのをやっていました。なかなか良い番組でしたね〜。

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原発は高くつくというのは、反原発・脱原発派からすると昔から当たり前だった話。でも、国や原発推進企業は原発が一番安いとずっと言い続けてきました。その根拠はと尋ねると、闇の中。番組では自民党の河野太郎さんが録画インタビューで登場し、発電コストを調べようとしても、書類は黒塗りで肝心のところがわからない、こんな料金設定はおかしい、と述べていました。その通り!

でも、国民の多くは原発の発電コストは安いと「洗脳」されてきたのではないでしょうか。コメンテーターで登場した飯田哲也氏は、右系コメンテータの根拠なき「それでも原発は必要」的な言い分をすっぱり切り捨てていましたし、発電・送電分離の件についても「G20でやっていないのは日本だけ」(飯田さん)という言い分に原発容認派はグ〜の音も出ませんでした。総じて良い番組でしたね。制作スタッフの皆さんご苦労様でした。ほとんどのTV新聞が大本営化している現在、こういう番組が光輝きますわ、ホンマ。

良い番組を見聞きしたら、良かったと報道側に伝えよう、それがメディア内にいる良識派・少数派スタッフを励まし、メディア幹部が無視できなくなる理由づけに繋がっていくから…、そんなことを誰かが言っていました。私もそう思います。だから、今回すぐTV局に「いい番組を放映してくれてありがとう」と意見を送りました。今後とも本当の話を伝えてほしいものです。

今回の一連の原発事件でわかったことの1つに、原発いらないに右も左もないということ。むしろ、NHKや朝日なんかより読売やサンケイグループの方に核心をついた話が出てくることもあり、なんか興味深いものを感じます。
このTV番組の内容については、来週まで公開されています。ご覧になっていない方は是非どうぞご確認下さい。