政党の言い分

.opinion 3.11

原発あるいは原子力開発に対する政党の考え方を比べてみましょう。副題は「なぜ原発はいらないと云えないのか」。民主党や自民党は原発推進なので論外として、他の政党はどうでしょうか。(追記 一部訂正しました)

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脱原発を明言しているのは社民党。でも具体的に何してるの?って感じですが…。
共産党は何か曖昧で、公明党との差がはっきりしない。こんな事態になっても原発について明言できないのは何か理由があるのかと勘ぐりたくなりますね。

公明党は党の政策説明の中には原発関係が見つかりません。つまり、今回の事故が起きてから脱原発をいっても後出しジャンケン。曰く、1999年東海村JCO事故以来、原子力安全神話から決別したとのこと。ホンマかな。だったら何故その後各地の原発やめろと云わないんだろ? ああ、そうか。危険だと認識して原発政策を進めていこうということなのか。だったら、共産党の方がずっとましですね。

他には自民党なのに核燃料再処理に反対を掲げている河野太郎議員もいます。WikiLesksによると米国外交筋から河野議員へのホットラインもあるそうで、諸外国からは別格の扱いのようです。

さて、改めて苦言です。
共産党が曖昧だというのは、実は地方組織の選挙にはっきりと現れています。たとえば、先日行われた滋賀県議選大津選挙区で共産党から2人の立候補者が出ていました。でも、どちらの候補も脱原発とは云いません。総点検とか見直しとか、そんな文言を並べるだけ。

滋賀県は敦賀原発やもんじゅに近いし、美浜高浜大飯と関電原発3兄弟?!まで控えています。今回の事件は滋賀県民にとっても別世界の話じゃありません。それなのに脱原発を訴えないのは何故か。党本部の言い分よりずっと後退するのは大元の曖昧さが拡大しているせいでしょう。結果2人とも落選したのは、そんな不明瞭性を感じ取った無党派層が票を入れなかったのではないかと察します。

社民党はというと滋賀県議選では滅茶苦茶。候補者は社民党の幹部であるのに県議会会派名で立候補。社民党は推薦とするだけで正体隠し?おまけに原発のゲの字も選挙広報に出てきません。この時期にもかかわらず! 社民党の正体が垣間見えてしまいます。とにかく自分の所属政党を隠さないと表に出られないような人物はマヤカシ。戦術戦略なんて云うならもっとゴマカシ。当選しましたが、私はこのような人物を信用できません(きっぱり)。

公明党はといえば、先の隠れ社民党候補同様、選挙公報には原発のゲの字もなし。だめだな、こりゃ。自民党や民主党は原発推進が基本路線なので論外。

皆さんの地元ではどうですか? 今回の統一地方選でちゃんと脱原発を掲げる候補者っていましたか?もしいたら私にも教えて下さい。ここでも紹介しましょう。go2aritaにアットマークつけてgmailドットコム(ドットコムは英小文字で)で私に届きます。

いずれにしても態度を明確にできない政治家はいりません。せめて俳優の山本太郎さんの爪の垢でも煎じて飲んでほしいものです。