旅は身軽に 

.Travel & Taste

・・・ iPhone/iPad & クラウドの効用あるいはデジカメ、バッグの重さ

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今回のフランス旅行にはiPhoneとiPadを持参。おかげで実に便利で快適でした。イベントの有無、美術館の開場時間などちょっとした調べ物はオンラインでパッ、鉄道の時刻表やパリの地下鉄路線のチェックもスイスイ、いろんな場所の地図どころか、今どこにいるのか、あるいは行きたい場所への道順もピュッとわかります。おかげでワイン畑の散策も迷子になりませんでした。もう分厚いガイドブックは要りません。レストランのオンライン予約にも便利だし、日本への国際電話もSkype使えばコスト安。持っているかいないかで旅がかなり変わります。加えて、携行品の重さについても少し考えてみました。

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一昔前、雑事に対処するためノートパソコンを旅行の友にしてました。でも、重いし、電話回線への接続にも国別・施設別にコツやワザが要ります。あまり面倒なのでめげてしまい、某携帯小型機に変更(NECの何たら)。そーいえば、USにTVの仕事で行った時は帰りのフライトで報告資料を仕上げ、成田に着いたらISDN回線から依頼先にファクシミリしたことも。懐かしい思い出ですが、そういう手間のかかる時代は既に終わりました。

今なら重さはiPadでも1キロ以下。充電器や付属ケーブルを含めても軽い軽い。細かいキー打ちでもいいのならiPhoneでも代用できますが、これなら数百グラム。電話回線付なら、どこかで商用回線に繋ぐ必要もありません。おまけに分厚いマニュアルや資料を持ち歩く必要なし。前もって「自炊」してもいいし、スキャンで持ち込むことも可能ですもんね。大雑把にみて、5キロ~10キログラムは荷物を減らせたような気がします。凄いこっちゃ。

気になる通信コストですが、先日上がってきたiPhoneの請求書に国外分として

通信料 世界対応ケータイ(パケット(PCダイレクト))  123,638円

とあったので一瞬ギョッ。でも、8月から始まった「海外パケットし放題」サービスで調整され、実質的には使い放題の上限である1日1480円のコストx日数分で収まりました。海外での設定を間違わなければ大丈夫(接続先を間違えると大変です、念のため)。

一方、私のiPadはWiFi仕様なので、そのままではオンラインで使うことはできません。でも、泊まったホテル等でWiFi環境が整備されていたので問題なし。このサービスは有料だった処と無料だった処がありますが、有料でも1日10€でした。

grd3重い軽いといえば、デジカメもそう。以前はニコンの一眼レフを持ち歩くこともありましたが、最近はGRD3で全く問題なし。およそ1キロ近く楽になりました。おまけに、このGRD3、レンズ開放値がF1.9なので少々暗い場所でもフラッシュ知らず。レンズの明るさとカメラの渋さ、そして姿形のスマートさを加味すると、ピカ一のレストラン対応。

重さの話なら、もう1つ。今回は夫婦ともどもスーツケースさえ使いませんでした。使ったのは機内持込可能なバックパック、パタゴニアのMLCです。

MLCフィンエアーのヘルシンキでの乗り継ぎが約1時間しかなかったので、パリでスーツケースが受け取れないかも…と予想されたこと、旅の途中でも身軽でいたかった等を考慮してのことでした(結果的にはヘルシンキからの飛行機の出発が1時間も遅れたので大丈夫だったみたい)。

これが思っていたより使い易い。たくさん詰め込めるわけではないので荷物のダイエットが必要ですが、レストラン用のスーツなどを入れても何とかこなせました。ちなみに、もう1つは京都のWild 1で見つけたソックリ品(値段は5分の1)。ほぼ同じ構造で同じ作りなので、作っている会社が同じなんでしょうね。

これを一杯にして8キロ程度(フィンエアーの機内持ち込み制限枠が8キロ)。MLCは背負うこともできるので、実に軽い。スーツケースって何も入れなくても5〜6キロ以上の重量ですから何をか云わんでしょう。

ああ、なんだかんだで旅の装いもどんどん変わっていきますね、ホンマ。軽くスマートに、そして便利になって、雑用にあまり拘泥せず旅を楽しめるようになってきた感じがする今回でした。