お笑い?Chat-GPT

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昨今Chat-GPTが喧しい。未来はいざ知らず現在はまだまだなのに、もう既にどことかの大学の祝辞で使った、あるいはどことかの会社が導入した、あるいはテレビ番組で活用する等々のニュースが飛び交っています。本当に使いものになるのかどうか。隗より始めよで調べてみました。

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調べるなら自分の話でいきましょうか。私自身に関してデータベース化されたものといえば出版された書籍が適当です。したがって、まず「三一書房のあぶない水道水 について教えて」でチェックしてみたところ、出てきたものは以下の通り。

三一書房という出版社が出版した『あぶない水道水』という書籍は、水道水の安全性について独自の見解を提唱しているものです。著者は、水道水に含まれる塩素やフッ素などの添加物や、水道管の老朽化やメンテナンス不良などが原因で、水道水が健康に悪影響を与える可能性があると主張しています。

しかし、この書籍の内容は一部の学者や専門家からは批判されており、水道水の安全性については、厳格な法律や規制があることから、そのような問題は発生していないという意見もあります。また、水道水の品質については、各自治体が定期的に検査を行い、適切な処理を行っていることから、安心して飲用できるという見方もあります。

したがって、『あぶない水道水』については、著者の主張に対する慎重な検証が必要であり、個人的な意見や情報に基づいて水道水を飲用することは避けるべきです。自治体が行う検査結果や、専門家の意見を参考にして、適切な水の摂取方法を選択することが重要です。(Chat-GPT 3.5)

著者の言い分を理解していないのはさておき、「独自の見解を提唱」は褒め言葉としておきましょう(笑)。ただ、既に世界各国で死亡事故を含む問題が発生しているのは事実なので、「水道水の安全性については、厳格な法律や規制があることから、そのような問題は発生していないという意見」には根拠がなく、そう云われても困ります。

「各自治体が定期的に検査を行い、適切な処理を行っていることから、安心して飲用できるという見方」というのは見方であって当局的な言い分にしか過ぎません。思うに、ある意見や指摘を封じ込めるには権威筋が反対意見をネット上に展開し、それをChat-GPT がデータとして拾い集めれば良い、それがそのまま上記の結果になっているといえます。ネット世界のこわいところ。

ついでながら、もう1つの本『あぶないプール』については、

三一書房が出版した「あぶないプール」という本は、子どもたちが水泳をする際に起こりがちな危険な事故について、具体的な例を挙げながら解説しています。

本書では、プールでの遊び方や遊具の使い方、溺れたときの対処方法、救助の仕方など、安全に水泳を楽しむために知っておくべき基本的な知識をわかりやすく説明しています。

また、プールでの事故が起こらないためには、大人が常に監視し、子どもたちに正しいルールやマナーを教え、危険な場所や行為を避けることが重要であることも強調されています。

この本は、子どもたちだけでなく、保護者や指導者など、水泳に関わるすべての人にとって、必読の一冊と言えます。

遊泳プールでの事故は、水面下での事故や溺死事故が最も多いです。これは、プール内での遊びや競技中に、水深や水流の変化に気づかずに危険にさらされることが原因です。また、プールサイドでの転倒や、滑りやすい床面での転倒による怪我も起こります。遊泳プールでは、適切な安全対策が必要であり、プールの管理者や利用者は、常に安全に配慮することが重要です。
(Chat-GPT 3.5)

こちらは類書がないせいか、それなりに要約されています。ところが、「遊泳プールでの排水口の危険性について指摘している本を具体的に教えて」と問いかけると、

田中慎一郎著の『プールの危険と安全―水泳場・体育館・レジャープールの安全管理』(学芸出版社、2015年)

と出してきました。調べてみると、こんな題名の本は存在せず、著者も架空です。なぜこんな回答が出てくるのか、私にはわかりません。

念のために、「三一書房 あぶないプールの著者は?」と問うと、「松岡圭祐(まつおかけいすけ)です。」とのこと。

笑ってしまいました。間違っているだけでなく、もっともらしく答えてしまうと全く知らない人はコロリと騙されてしまいます。

ついでながら私の連れ合いについて尋ねると「女優」だというし、私の名前で問うと以下の通り。

有田一彦(ありた かずひこ)は、日本のテレビプロデューサー・脚本家・タレント・司会者・政治家である。1968年生まれ、神奈川県出身。代表作に、テレビ番組「ワンナイR&R」「クイズ$ミリオネア」「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」などがある。

また、タレントとしては「有田哲平と高嶋ちさ子の人生イロイロ超会議」「有田Pおもてなす」「有田とマツコと男と女」などに出演。政治家としては、2021年の神奈川県議会議員選挙に出馬し、当選した。

あるいは、

有田一彦(ありた かずひこ)は、日本の政治家・弁護士であり、東京都港区議会議員を務めています。東京都立大学法学部卒業後、司法試験に合格し、弁護士として活動。2019年には港区議会議員に初当選し、現在も議員として活動しています。政策としては、地域の安全・防災対策や福祉、環境保全、交通渋滞の解消などに取り組んでいます。また、同性愛者の権利や女性の地位向上など、人権問題にも積極的に取り組んでいます。

こりゃもうメチャクチャ。おまけに調べる度に違う話が出てくるのが愛敬といえば愛敬か(曝)。他の人の例でも出てきますが、どうやら(現在)Chat-GPTは頻繁にその場限りの捏ち上げをやるみたい。

名前が知られていない人物のことなんかどうでもいい、というのはわかりますが、適当にデタラメを出してくるのはいただけません。これがChat-GPTの現状ならば鵜呑みにするのは要注意。まだグーグルの検索やWiKiの方がずっとずっと使い物になります。

私は1980年代にLISPerでした。その頃のExpertシステムに比べて昨今のニューラルネットワーク&Deepラーニングが異次元であることは認めますが、お笑いネタを提供するだけでAI応答システムとして使うには時期尚早。信じられない人はご自身でお調べ下さい。ホンマ、笑ってしまいますよ(笑)。