カッチャトーリ

.Travel & Taste

owl2美味しいレストランを発見。京都の大和大路を四条から少し北にいった西側のビルの2F。昨年7月開店のニューカマーで、シェフは本場イタリアで7年間ほど修行された経験あり。

味付けはまさに世界トレンド!、素材の扱い方も的確です。今年4月に初めて行ってからまだ2度しか訪れていませんが、お薦め!
先日カチャトーリと書いていましたが、お店の正式な呼称はカッチャトーリでした。申し訳ありません。(さらにお詫び:以前、場所の通り名を間違えて記していました。訂正しておきます)

・・・・・・・・・・・
カッチャトーリというのは、猟師という意味だそうな。HPはこちら

まず特筆すべきは、ここの味付け。塩分が少ないのですが、軽いというのとは違って、いわば繊細というべきもの。オイルも香辛料も必要以上には使っていません。だから、微妙な素材の味が楽しめますし、バランスの妙も楽しめます。

一方で、それが物足りないと思う人もいるかもしれません。でも、この繊細さが昨今の世界のトレンドだと私は思います。というのも、フランスやイタリアなどの最先端レストランがまさにこんな感じだもんね。

イタリアンといえば、オリーブオイルたっぷり。フレンチといえば、生クリームとバターたっぷりと思っているなら、それは遙か昔の話。そんな料理を作るのはもう時代遅れ(きっぱり)。

なぜかって? 重い料理は敬遠されつつあるから、です。翌朝の食事が食べられないような量や味付けは問題あり。昔はその方が食べ応えがあったのかもしれませんが、今は塩分を抑え、やさしくヘルシーな感じの方がこれまたトレンド。カッチャトーリは既にその域にあります。

カッチャトーリの永田シェフに、この塩加減でよく止められますねと問うと(凄いなという意味です、念のため)、こういう料理しか自分は知らない、できない、修行したレストランで学んだのはこの味だ、とのこと。頼もしい。彼が学んだレストランはミシュランの☆を拒否するので有名な店だというのを後でネットで読みました。「☆は空に山ほどある・・・」というのが、その言い分とか。これまた頼もしい。

カッチャトーリはイス席16の、こじんまりしたレストランで、内装は白基調のごくごくシンプルなもの。豪華絢爛な誂えとか、有名建築家の設計などを期待する人にはまぁ何ですけど、カジュアルな雰囲気で、ゆっくり美味しいお料理が楽しめます。サービスも優しくアットホームで寛げます。

ホンモノの味が楽しめる、こういうレストランに流行ってほしいなぁ。機会があれば是非一度おたのしみ下さいまし。
caccia0905

*写真は飲んだワイン(2回分)。サービス担当の方のお薦めでしたが、どれも料理に良く合いました。