ロビン・クック

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ロビン・クックという人をご存じですか? 私には「コーマ」の作者の名前がまず浮かびますが、もう1人同姓同名の重要人物がいます。それは、元英国外相のロビン・クック。

後者は証拠もないのにイラク戦争に踏み切った米英に抗議して外相を辞任した人物。その名前がまた最近表舞台に出ているそうな・・・。

元外交官の原田武夫さんは、カナダの情報誌に載った英国のロビン・クック元外務大臣の発言、「この組織(アルカイーダ)は米国が対テロ戦争という名目で世界をリードするために作られたものにすぎない」を取り上げています。

彼は既に2005年に亡くなっているので、昔の発言をなぜ今カナダでとりあげるのか? 原田さんはあれこれ解析していますが、それは記事を読んで下さい。

私が気になったのはクックさんが2005年山登り中に心臓発作で死亡したという下り。これは知らなかった。でも、彼がイラク戦争に反対していたことや政府の重鎮だったこと等、ダブルオー7の国ではよく暗殺らしきものがあること(ロシア関係者の事件を思い起こして下さい)等々、なんかキナクサイ。

私たち庶民はブッシュはスカタン、米国はウソつきだと文句を言うだけですが、英国外相としてクックさんはそうはいかなかった。辞任した後も対テロ対策と称するものに纏わるイカガワシサを鋭く追及していたようです。アルカイーダがでっちあげなら、クックさんは支配者の目の上のたんこぶ、あるいはうるさいハエのようなもの。なき者にしてしまえと考える人がいても何の不思議もない。

いまだに見つからないビン・ラディン。いまだに収拾がつかないアフガン情勢。でも、その間に米国の軍事予算は倍増し、大量破壊兵器を有すると濡れ衣着せられたイラクは混沌状態。一方で911をめぐる数々の疑惑。あの時オプション売りで大儲けした人物・集団を未だにUSSECが公表しない理由も全くわかりません。

さて、次期米国大統領のオバマさんはイラクではなくアフガン情勢が問題だと当初から主張していました。その意味はいったい何だったんでしょう?今年もなんか暗雲漂うような・・・。