サクラ 2021年
2021/04/11
今年の桜はどこも早め。関西では観測史上最も早い開花らしく、3月中旬くらいから一気に咲き始め、月末には既にピークを過ぎてしまいました。今年は近所の桜に加え、京都の醍醐寺、哲学の道〜南禅寺、蹴上げ、そして西大津の疎水入り口等々を楽しみました。備忘を兼ねて少々。
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京都の桜といえば、私の個人的な思い出を1つ。約50年前の3月21日、自宅へ「キョウトニ サクラチル」という電話がかかってきました。まだ桜も咲いていないのにそりゃ早いだろう、京都は福岡よりも早いのか等と最初は思いましたが、すぐに「あぁ受験に落ちたんだな」と気づきました。
まだ共通一次試験がなかった当時、大学の入学試験日は3月最初、発表が20日前後。翌年合格した時には「キョウトニ サクラサク」でしたから、合否連絡にサクラという隠語を使っていたわけです。桜のサクラの季節になるといつもこのことを思い出してしまいます(笑)。
その京都の桜、今年は観測史上最速の開花とのことで3月中旬くらいから一気に咲き始め、下旬にはもうピーク超え。温暖化の影響なのか、それとも大陸性気候の大変化なのか、これじゃ入学式には間に合いませんし、こちらの小学生の頃の記憶とは食い違ってしまいました。
これまた以前にも書きましたが、桜の景色は綺麗なのですが色が淡く、コントラストが弱いのでそのまま写真に撮るのはなかなか難しい。紫外線効果みたいな光学的問題もありで、曇天の日にはくっきり感が薄れますが、それがまた桜の花の儚さを表しているのかもしれません。要するに、見た目のように写真を撮るのは難しい。
たしかにネットで見る桜は素晴らしいのがあります。でも、よくよく見るとPhotoshopいじり倒して色を演出したものが多くて残念に思うこと多々。写真家の竹内敏信氏のようにはなかなか撮れませんね~。場所の選択、撮るまでの準備や用意が全く違うプロには適いません(当たり前か)。
以前、色の再現が難しいならモノクロでもいいのではないかと自論を展開(その2もあり)。理屈はそうなのですが、淡い儚い色合いは捨てがたく、カメラは色つき・色無しで2台持ち歩くのが重いので、素人としてはシンプルに桜の雰囲気を楽しむので良いのではないかと最近は思ったりします(苦笑)。
ということで、今年撮った桜を後でスライド形式にしてアップしますのでご堪能下さい。JPEGのコントラストを少し強めにしただけで過剰演出はしていないので見た目あっさりという感じになっています。