雪の金閣寺

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西洋歴2021年もすでに2日目。時間軸を少し戻すと、昨年の大晦日、滋賀京都は雪。拙宅近辺では10cm以上の降雪で景色は真っ白。 朝一番で雪の金閣寺へ出かけてみると、モノクロ水墨画の世界にキラキラの金! 思わず息を呑みそうな景色に感激しました。その雰囲気を少しお裾分け。

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冬の名所で人気のある所はどこ? そんなことを何度か京都のタクシーで尋ねると、雪の金閣寺とのこと。ただ、そういう機会は滅多に無く、あっても陽が出てくると雪が解けるので朝一番が良いらしい。

そんな記憶があるところに昨年末の雪。おまけに金閣寺ではリフォームが終わって足場が外れたので今日だったら一番綺麗では・・・と連れ合いが言い出し、朝早いJRで京都へ。

京都へ向かうと滋賀ほどの雪ではありませんでしたが、9時の開門前なのに既に数百メートルの行列。新型コロナ禍で参拝者は少ないかもと予想したのが甘かった(笑)。皆狙っているんですね~。

写真は京都新聞(2020年12月31日)より

門から入ってすぐが金閣寺(鹿苑寺)の正面で、そこは写真のスポットでもあり、既に大勢の人だかり。どこが三密回避やねん状態ですが、密閉じゃないので二密(苦笑)。時期も時期で外国人が少ないことや、GoTo中断でこれでも少ない方なのでしょう。

さて、その金閣寺。今までに何度か訪れていますが、雪のある時期は今回初めて。正面から見た景色はまるで水墨画の中から浮き上がってくる金のお堂。素晴らしい。噂通りでした。陽が出てくきて青い空に映えるのもいいのですが、陽射しが強いと雪が解けてしまうので、陽が照る前の朝一番がいい、というのはその通りでした。

人混みの中から撮ったのにまるで絵葉書のようなデキに大満足。

おまけに、ちょうど昨年末に屋根のリフォームを終えたばかりで、傷んだ金箔も一部張り替えたので壁面に曇りや濁りがありません。そして周囲は雪景色。まさしく一番良い条件が揃った今回のようなシーンには京都人でもなかなかお目にかかれません。先の写真もその1つでした。

こんな景色は一生涯に何度も観ることはできないでしょう。そんな感慨とともに感激した昨年末でした。

トップの鳳凰をじっくり見ると、土台が銅だったり、雨樋も金箔貼りだったりで、いろんな発見あり。